『弱々しい女の子』演じてます。【歌い手】【すとぷり】

#9#嫉妬心という感情は消えました。 ページ9

あやのside

今日は一日奏くんとあまり話せなかったし、
1人だったな。はぁ。。。

私は1人。ただ1人だけ奏くんとメールチャットをしている。(雰囲気で分かってください…)


奏今日、一日中女子に追いかけられたよ。ほんとにだるい。それが正直な気持ち。

奏ごめん。だから、今日一緒に帰れない。明日また待ち合わせ場所で!バイバイ!


あぁ……なるほど。

了解とだけ送っておいた。
だるい、か。私は同じ女子なのになんでこんな態度違うんだろう。おかしいな。

普通なら私なんかぼっちにするはず。
私だけなんでいい態度してくれるの？


私は訳が分からないよ。
ハテナマークが絶えない。なんで？


こんな事言ってると日が暮れる。

もう暮れてるけど。


……帰ろ。



何故か私は今度歌う『命に嫌われている。』を鼻歌で歌ってしまった。

秘密でね、帰り道はいつもイヤホンして曲を聴く。
スマホこっそり持ってきてるけど、内緒。

いい曲だよね。命に嫌われている。なんて、
普通じゃ思いつかないと思うんだ。

？「あの……」
『……へぇ！？はっ！？なんですか』

イヤホンをいきなり取られて音楽が微妙に聞こえる。
片方からなんて変な感覚。

『……奏くんか！びっくりした……』
奏「なんでっ！？やっと女子振りまいたんだ。
もう……疲れた……」
『お疲れ様。……ふふっ』
奏「え？」
『いや、奏くんってマイペースなのに焦ることあんだなって』
奏「俺だってあるよ！w」
「『www』」

やっぱり楽しい。この瞬間。安心出来る。


……！？


奏「……？」
『いや、なんか気配感じたから』
奏「あー、まぁ大丈夫！俺守るし！」
『何言っちゃってんの？w大丈夫だから！w』
奏「えー！俺いる意味なくない？」
『あるある！w早く歩かないと置いてくよ？』
奏「ま、待ってー！」


さあ、私の我が家をお紹介しよう。

このでっかい門を開いて。
この敷地だけで家作れるんじゃないのってぐらい広い庭。
帰ると、お手伝いさんが『おかえりなさい』と言ってくれる。優しいなんて思わないけど。
私に挨拶なんてどうかしてると思う。

『どうも。ただいまです。』

とだけ返事をし、私の部屋へ入る。
私の家は実家で近い。だから家から学校に行く。
私の部屋もまあまあ広い。恵んでくれた方だ。
私には妹がいて。私より可愛い。ひいきされてる。
ずるいなんて小学生以来思ったことも無い。
別に、良いし。

さあ。私達の凄い諸事情をお伝えしよう。

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