『弱々しい女の子』演じてます。【歌い手】【すとぷり】

#駄作のお話シリーズ。S＆R ページ43

莉犬side



ﾋﾟｺﾝ



さとみちゃん莉犬〜明日一緒に配信しよ〜?


さとみちゃんだから明日莉犬家に行くね〜!ちなみに、影郎だよ!一緒にやろう!



スマホのバイブレーションが鳴り、スマホを起動するとさとみくんからのLINE。


ひぇぇ……影郎かよぉ……。


ホラゲー無理っってんのに。
意地悪だなぁ……


ま、それは置いといて、明日さとみくんが来ると思うと、何だか胸が弾む。


色々分けがあるの。



あのね！

なーくんが企画で、2人ずつ一時的ミニユニットを組んで配信するの。


さとりーぬ、ななじぇる、るぅころの分け方で。


配信の時間帯は好きにやっていいみたいだから、特に早めにやろうとかはないけど…

多分、まったりだぁ……


折角さとみくんと出来るんだから
なんでもいいのが本心だったし！

こうやって誘ってくれることが嬉しいからね…！


俺は了解！と可愛い犬が喋ってるスタンプを押し、返信した。



もう、寝よう。
明日、少し遠くのスーパーに行って沢山お菓子買って、配信しよ。


生憎、俺ん家は棚、冷蔵庫を開けても飲みかけのペットボトルぐらい。

作業に没頭しすぎて、今日も何も食べてないし。

だからごぼうをみたいだよ、

なんて言われるのかなぁ……。


まぁいーや。



俺は弾む胸を抑えながら眠った。






おはよう！皆！



俺は今からスーパーに行くよ。

遠いけど。

自転車も、車もないからバスで行こうかな。


「さとみくんが好きなお菓子ってなんだっけ？」

なんて呟きながら、俺は出かけた。


「行ってきまぁーす！！」



さとみside


俺の無茶な誘いを受けてもらえるなんて思ってなかった。


影郎w



莉犬絶対無理やん。w
だから意地悪したつもりだったんだけどな。
別に俺は大丈夫だけど

いーや。早く行こ。



今から向かうのは俺の彼女

莉犬だ。


たった一人大切な、失いたくない人。
ツンデレで気持ちを上手く伝えなれなくて、
すぐ暴言吐いてきて、偉そうにするくせに。


それよりも随分と背がちっちゃくて。

そこも可愛くて。


配信なんて何時間でもやってられるわ。


なんて思いながら、向かった。


そういえば最近莉犬引っ越したんだったな〜
道わかんねぇや。

前聞いて貰った地図だけを頼りに、



どんどん進んだ。



足が軽い。こんなに浮かれてるのは、


久しぶりだな。


俺は莉犬から貰った合鍵でドアを開けた。





……？





どこか部屋は暗いような。



莉犬、どこだ？

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