『弱々しい女の子』演じてます。【歌い手】【すとぷり】 (ページ5)

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#5#人が入るだけで華やかな教室。ページ5

あやのside

逃げるように校舎へ入った。誰もいない。
流石。すとぷり？と呼ばれる人は凄いな。

私から見える校舎は静かで。

まるで誰もいない放課後のように。

まあ、それは少し違うかな。
ちょっと盛ったのは内緒で。

奏くんは付いてきてた。私を離さなかった。

奏「……はあ。ほんとだるいな。あーいうのまじて迷惑。あんなんにならなくて良かったw」
『言っておくけど！奏くんも結構な人気者ですけどー？』
奏「そーいうお前だってそうだろ！w」
『なわけあるか！wわざとなのにw』

私たちの声は校舎へと吸い込まれてゆく。
カラオケに来たみたい。

『えぇーっと？クラスどこ？』
奏「あー、じゃあ、俺についてきて。」

……ふとした瞬間、誰かの視線を感じた。

ぱっと後ろをむくと、隠れきれなかった人が見えた。

……女子か。すとぷりのとこ行ってなかったのかよ。

私は正直君たちにも関わりたくないし。

めんどくさいから。トラブルなんて誰にも付き物。
そんなことするんだったら家で静かに宿題してるよ

奏「着いたよ」
『おぉともならないね。theふつー。』
奏「それな。」

奏くんと話してると続々とクラスメートと呼ばれる人が入ってきた。

あの人がすとぷりかぁ。

キラキラして見える。遠くの存在。

……って、……は？

なんでよりによって全員同じクラスなの？
いやまじでありえへん。おかしいやろ。

そのせいで、ほかの女子は来るわ、教室も賑やかになるわ

めんどくさいの極み。←

てか、私と麗明さん一緒なんだけど。

零夜と麗明だから、似てるのか。

ふざけんなよ。女子沢山来るじゃん。

奏くんは少し後ろ。
いつも話せる場所でよかった。

いつも話そ。構ってちょ←

まあ、嘘なんですけど。

助けてー読者様あ……

る「おはよう？こんにちは？零夜さんと一緒か！嬉しいな。」
『ああ、こんにちは。どうも。よろしくお願いします』
る「なんか固くないですか？もっと気軽に……」
『いや無理です。敬語で』
る「でもっ！皆から隣になった人と1週間で仲良くする、気軽に！って言われちゃったんですよ……
……ね？『いや無理です。諦めて下さい』えぇ……」

これだから。嫌なのに。

モブが『なんなの！ウチらは話しかけられただけでも嬉しいのに！！』

『生意気すぎ。なんなの。』

『もうちょっと態度考えろよ。』

ほらほらほら。

気晴らしにまた奏くん。

いつも話し相手になってくれる

『……私を癒して？(ﾎﾞｿｯ』