『弱々しい女の子』演じてます。【歌い手】【すとぷり】

#27#心がどんなに叫んでも、訴えても、口からは出ないんだ。 ページ28

あやのside



……そ、…宮野さんに呼ばれた。



席を立つ瞬間、麗明さんの顔が暗くなったのが分かる。




……私モテてんのかな。なんちゃって。




きっと、遊ばれてるんだ。
私使って遊ぶの、楽しいんだよねー？ ねー？


別に疲れてはないけど、面倒い


奏「あのさ、」
『……なに。』
奏「俺の事……無理になった？」
『……。』
奏「正直に言っていいよ。俺だもん」
『…無理になったよ。正直あれは傷ついた。
何俺だもんとか言ってんの？その時は終わったの。いいよ、宮野さんだって他の女子の所に行っちゃえば？いいんじゃない？


……ごめん、言い過ぎた。

でも、引いたでしょ？これで…』
奏「全然引かない！だって自業自得だって思ってるし。

他の女子とか未だに無理だから。


俺はあやのしか居ないの。ひとつだから。」
『……っ。どこまでも言うね。

人を甘く見ないで。ただそれだけ。』
奏「……うん。頑張るなんて言わないけど、試すから！」

『……ﾆｺｯ大丈夫だよ。宮野さんならいけるよ。

頑張ってね。……私とかもう、どうでもいいから。』

『私は教室戻るね。バイバイ』
奏「……。

『人を甘く見ないで』か。」




ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ



る「……ﾊｯ!!ｷﾗｷﾗ」
さ「……ねえ、あやのちゃん、話したいことあるから昼、屋上ね。」
『え、……はい。』

る「……もう座らないと先生来ますよ。

早く戻った方が？」
ゆうな「えー！私たちと話すのやなのぉー？

いいじゃん！先生私なら許してくれるしぃー！」
梨「まあまあwゆうなあんましつこくすると嫌になっちゃうからね？もう終わり！」
ゆうな「……うん！またね！るうくん！皆行こ！」

ゆうなと、梨々花連れる女子軍団は撤退して行った。

る「……はあ。疲れた。」
『……w、素直すぎ。顔でバレバレだよ？』
る「…(話しかけてくれたっ！？やった！
え！顔でバレてますっ！？嘘！？」



……絶対喜んでる。なんか複雑。




休み時間、るぅとさんがめっちゃ質問攻めしてくる。

もう。めんど。


と、考えていると、会いたくない人が私のところへ来た。






ゆうな「ねーねー！あーのー！聞いてるー？」


愛川はクラスの人に聞こえるかの様なすごく大きい声で私のことを呼んだ。

『……なに？何か用？』
愛川「いーや？♪なんでもないけどぉ！

構って欲しいなって！いいでしょー？」


はい？絶対良くない。無理無理。





心がそう、叫んでいる。


心がそう、否定してるんだ。

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