『弱々しい女の子』演じてます。【歌い手】【すとぷり】

#14#咄嗟にとる行動はどんな運命でも繋がってしまう。 ページ14

奏side

入学とか、年の最初にやることは大体終わった
なんとも微妙な季節。

春と夏の間で、暖かい？でも北風が吹いている。


ほんとに『微妙』としか言い表せない。
俺の語彙力ではね。





……






ﾋﾟｺﾝ






……。




まただ。もう嫌。なんでこんな運命。

近くにある俺のスマホの電源ボタンを押すと
通知が。きっとあれだ。メール。


開いてみると、あれあやのじゃない。

……。

そう最近俺ね、色々と女子に振り回されていて
登校だけは見逃してくれるけど。

学校着いて、休み時間、放課後、帰り道。


ずーっと俺に引っ付いてきて、離れない。
その割にはかまちょで、ずっと話しかけられていて。

頭が痛くなる。
話したくもない相手に永遠と跡を付けられているのに。

だからが、あやのは全然近寄ってこないし。

まあ、元からいつも俺が話しかけてるんだけどね。

いつも独りでなんか苦しくなる。
君たちなんか、……ね。

俺はただ、あやのと話していたいだけなのに。
なんで仲間はずれみたいになってるの？
俺も小さい頃はこんな曲がった性格だったから
友達もいなくて、少なくて。外されて。
たまに輪に入れてくれるけど、馴染めない。

その話題に乗るのが辛くて、愛想笑いして。


それなら独りでいいや。なんて思っちゃって。

話すと長くなりそう。色々な事情で。


「……ん……くん…うくん！……奏くん！！！

どうしたの？なんで話聞いてくれないの？」
「今日ぼーっとしちゃって…ん……？」
「……分かった…私たちがかまちょするの嫌なんだ！そうよ…！」
「ち、違うよ……」
「ううん、絶対そうだ！」
「……零夜さんのせいじゃない？
あいつさえやっちゃえば……ふふっ」
「分かっちゃった！そうよ、それよ！」
「じゃあ、奏くんに私たちだけ見て貰えるように私達努力するから！絶対だよ！」

……は！？ち、違うってんのに！


このままじゃあやのがどうなるか分からない……
咄嗟に止めようと声を張った

「ち、違うって！！勘違いしないで！」
「なーんで？
零夜さんさえ居なければ奏くん、私たちだけを見てくれるよねー？」
「大丈夫！ちょっと手を加えるだけだって！
心配しないで！」
「違う…。」


あぁ……なんでこうなるの……？


何も考えずにただ僕は否定をしていたら
とんでもないことが口から出てしまった


「……何回も言ってるでしょ！？


零夜さんなんか、これっぽっちも考えてないって！！


ただ、引いて見てるだけだよ！！！」

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