『弱々しい女の子』演じてます。【歌い手】【すとぷり】

#11#るぅとくんのために。 ページ11

莉犬side

莉犬ですっ！どうも。

ころちゃんが思いついたくだらない遊びに参加する俺たちwめんどいのが正直な気持ちw


俺の隣の人はすぐ引っかかったけど
皆もそうなんじゃない？名前さえ呼べば捕まえられる。キュンキュンしちゃってさ、顔真っ赤。

見た感じ皆楽勝そうだけどるぅとくんだけ苦戦気味
るぅとくんは元々コミュ障気味だから大変そう……
しかも、その相手さん全然こっちに興味無いし。
むしろ違うちょいイケな人といつも話してる。

帰る時にね、皆るぅとくんをいじってたけど
るぅとくんも笑ってたけど、なんか違うな。
無理じゃないけど疲れてそ。

俺達はシェアハウスやってんだけど、
途中でみんな先に帰ってもらった。
るぅとくん残してね。なんでかって？


少し先に零夜さんがいたから。しかも1人。

る「なんですか莉犬？」
「ねぇねぇ、先に零夜さんいるけど？(ﾎﾞｿｯ」

w

いるって言った瞬間そっち向いたw可愛いなぁw
隠れながら近付くと何か歌ってる……？

『命に嫌われている。』だ……ね。
めっちゃ歌上手じゃん。聞いたことあるかも……？

下向きに垂れている微妙な位置のポニーテール。
校則でダメだけどつけているイヤホン。
完全に女子高生って感じ。後ろ姿だとね。

るぅとくんを見るとどこか傷ついてるような……？
なんか、ね。雰囲気で分かるかも。

「るぅとくん、ころちゃんが考えたゲーム、
詰んでるでしょ？」
る「え。……う、うん。」
「相手も相手だしね。全く興味無さそう。」
る「違う。僕が出来てないだけ。皆良さそうな人でいいな。」
「じゃあ、俺も協力しよっか！」
る「いいよ？莉犬は莉犬じゃんか。」
「いいの！こんなのただのお遊びじゃん。俺もあの子気になるし！」
る「う、うん……」

と思いながら跡付けてると、零夜さんに近づく一人の人。いきなりイヤホンを取るなんて度胸あるなぁ
話す内容はポツポツと聞こえる。ん？……

貴『わっ……！奏くんか！』


奏くん、……？あ、宮野 奏さんか。
てか、安心したのか少し微笑む。可愛い。

何故か思った。なんてね。
正直言ってリスナーさんの方が可愛い。
頑張って可愛くしてくれる子もいるし、
零夜さんなんて、正直言って全然努力もしないし、全て諦めたかのような目付き。なんか好きじゃない。けど、


るぅとくんのために。
あの子が好きになってくれたら、俺たちのリスナーさん増えるし。



あくまでね。




『るぅとくん』のためだから。





零夜さんなんて、興味無いから。

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