異変《 大吾side 》 ページ38
今日もなにもないと思ってた。願ってた。
けど、正門がAの異変に気付いたのか急に顔が曇った。
良「 待って、ちょっとお腹見るな？ 」
少しAの服をめくると痣が見えた。
良「 これ、この間より増えてない？ 」
『 っ、…増えてない、』
腕の傷は治ったのに体の痣は消えない。
康「 A、？なんで、」
『 なんでもない… 』
大「 だって！どう考えてもおかしいやろ？ 」
明らかに誰かから上書きされた痣。
『 Aだって！…もう、いや…。』
突然立ち上がったAは力が抜けたかのように床に倒れ込む。
大「 A！！！！ 」
Aの腕を掴むと今までにないくらい痩せて衰弱しきってる。
大「 おまえ、ご飯は？！ 」
『 食べたいけどっ、飲み込めない。』
とにかくゼリーやプリンの柔らかいものを食べさせると少し顔色が良くなった。
良「 とりあえず話せる？ 」
『 わからんけどできるだけ。』
康「 この痣は？？ 」
『 誰のかは分からんけど関ジュのファンの人、にされた。』
流「 それでご飯も？ 」
『 うん、殴られてから飲み込むのが辛くなって。』
大「 ごめんな、。気付かんくて… 」
『 助けて、、助けて欲しかった… 』
康「 大丈夫やから、助けるから。 」
ガリガリになっても１人で立ち向かうAを優しく抱きしめた。
それから、Aに手を出してるやつを突き止めて事務所の方になんとかしてもらった。
あの痛々しい痣は順調に治ってAの体重も元に戻った。
大「 これからはちゃんと言うんやで？ 」
『 はーい… 』
すごく反省してるみたいです。
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作者名：り お | 作成日時：2017年6月12日 15時
