かっちゃんのデレ期【爆豪勝己】 (ページ9)

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手ページ9

私達は一応、付き合っているわけだから手を繋いでみたりする。
2人とも慣れない感じで、握り合う。
少し汗ばんだ手をにぎにぎしながらこう言う。

「勝己の手、大きいね？」

「あ？普通だろ」

なんでキレてんすか。
私まだ何もしてない…はずなんだけど？
これが勝己だから仕方ないか！とも思ったりする。

「そもそも、てめぇが小さいだけだろ！」

そ、そうかもしれないけど！
なかなか言い返す言葉も思いつかず、どうしましょう。
少しの間、沈黙が続く。
あ、何か言わなきゃって思ってたら勝己の方が先に口を開いた。

「なんで俺の手がでかいか…分からないんか？」

「へぇ？男の子だからでしょ？」

って間抜けな声で返事する。1発デコピン食らわされた。
「これだからお前は馬鹿なんだよ…」
そんな呆れた声で言われてもですね？？
分からないのは私だけじゃないはず…

「お前を守るためだわ。ばーか」

不意にでるその恰好いい台詞が、凄く嬉しい。
意地悪だか優しいんだか。よく分からない彼が愛おしくて、大きな手を強く握り返した。