坂本先生は卑怯です2 (ページ17)

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1年後

羅「皆！最後のライブ、来てくれてありがとう！これからは私は、一般市民として、生きていきます！応援、してくれますかー？」

客『喜んでー！』

羅「皆！ほんとにほんとにありがとう！みんなとの時間、楽しかったよ！」

かぽ

仮面を取り、素顔を出す。

客『ギャー！キャー！』

会場が歓声に包まれている。この声が、私は好きだ。自分を認めてくれる道標だから。父さんも銀も辰馬も皆んなにも会えていないこの世界。私は、案外寂しいよ。タバコも吸っちゃうくらいには。

羅「皆〜！ばいばーい！」
客『ぐずっばいばーーーっい！』

スタッフ「お疲れ様でした。羅須ちゃん。」
羅「ありがとうございます。」
スタッフ「これから教師を目指すんでしたっけ？頑張ってくださいね！」

スタッフさんとは仲良くできてたからなぁ。会えなくなっちゃうの寂しいかも、、、

羅「さようなら。」
スタッフ「ええ、、さようなら、ｸﾞｽッ」

楽屋を出て、外に出る、今日は珍しく出待ちはいないようだ。それじゃあ、ウイッグと男装服買ってこよ。