モリブトバクカジ【TH】 (ページ19)

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あれからテヒョンさんは

私のことを片時も離さなかった。

レッスンの時、取材の時、メイク中、撮影の時、

カメラの前の時は楽屋で待たされたしそれ以外はずっと一緒だった。

こんなことグクにもされていない。

こんな大事にされ方知らない。

グクと付き合い始めた時、
芸能界はとても可愛い人ばかりだから心配になってた。

なのにテヒョンさんは、別にバレた時はバレた時みたいなハリウッドな考えなんだ。

私は一般人だからお互いのために隠して付き合うプライベートを大切にするグクの優しさも理解できた。

でも自分に自信がない私はテヒョンさんのように不安になる余地を与えない行動はとても安心できた。

グクとテヒョンさんの彼女が変わったことすごくメンバーも驚いていたけど、テヒョンさんがそうするから

すぐにその状況に慣れが来た。

昔から私がテヒョンさんの彼女だったかのように。

　

こんな愛し方をしてくれるテヒョンさん。

私はアニさんがとても羨ましか思えた。

アニさんは昔からこうやって愛してもらってたのかな。

そう思うと少し胸が苦しくなって、

また、グクを裏切っている気持ちになった。

TH「ねぇ、A何考えてるのー？」

こっちに来てと一緒に入ったのは更衣室。

TH「何考えてたの？」

何も答えない私にまた問いかける。
更衣室で私に顔を近づけるテヒョンさん

「何もだよ。」

TH「グクのこと?」

私の反応をみて図星かぁとガッカリするテヒョンさん

私はとっさに

「ち、違うよっ

嫉妬してたの」

TH「？」

「ア、アニさんにもこうしてたのかなって」

恥ずかし過ぎて顔見れない。
すると

TH「ぶ、あははは」

頭の上から笑い声が聞こえてきた。
そして私を抱きしめて

TH「可愛いね？Aだけだよ」

そう言ってキスをしてきた。

テヒョンさんのキスはいつもいつも優しくて心地いい。

本当かわからない言葉にまたときめいて

私の中のグクが減っていく。