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今市隆二×同級生 ページ15

「じゃあ文化祭の出し物、

2組は、男女逆転カフェでいいー?」



うちのクラスの級長、今市隆二くんは、

誰に対しても公平な態度を取ってくれて、

いつも明るくキラキラ輝いてる人。



「オッケーね、じゃあ、

この案、まとめちゃおっか。」



静かで、クラスをまとめるとか、


そういうのが一番苦手な私が、


文化祭実行委員になってしまったが故に、


現在、今市くんが手伝ってくれてる。



「ごめんね、今市くん。」


「全然大丈夫だよ?」


ニッて笑うキラキラな笑顔。

この笑顔に惚れちゃってる女の子も多い。

「よーしっ、あとは、

俺と内藤さんで

やっとくから帰っていいよー。」


「りうじ〜、私も残ろうかぁ?」


「ってゆうか、全然やるよぉ?うちら。」


この通り。

クラスの女の子たちは、

この魅力溢れる今市くんに夢中。


でも、素晴らしく鈍感な今市くんは、


「いいよいいよ!


早く帰りなー。」

って笑って

有無を言わさずバイバイと手をふる。


クラスにポツンと残った私と彼の間には、


企画書を描くえんぴつの音が聞こえるのみ。

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作者名:水果子 | 作成日時:2018年9月30日 22時

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