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「……?」
キョトンとする私。
さっきの話…?
健二郎は笑って、私の唇を指でなぞった。
「真っ赤やなぁ、リップ塗っとるみたい。」
………っ/////
「……さっきの話っちゅうんは、
その、彼女、って話。」
「………え………?///」
「いやっ、嫌やったらええんやけどな!?
…さやの笑顔、独り占めしたいって思ってん。」
「………っ////」
突然のことに、言葉がうまく出て来ない…///
「嫌、やよな。」
「ううん…っ、
私も健二郎の笑顔、独り占めしたい…っ。」
「ほんまに…?////
……よかったぁー…、
手繋いだん、
泣くほど嫌だったんかと思った。」
「ううんっ、
健二郎の彼女、羨ましいなって思ったら、
涙出ちゃって…。」
「なにそれ。…ほんまに愛おしいんやけど。」
そう言ってから、重なる唇。
「……っ////」
「…甘酸っぱいな。」
初めてのキスは、
りんご飴の甘酸っぱい味。
2人しておでこを合わせて笑い合った。
「もう赤点とらんでも、
さやと一緒におれる。」
「わざととってたの…?」
「………ま、こんなもんかなってな。
正味、赤点狙ってたとこもあった。」
「おんなじじゃん…。」
目を合わせて笑い合ってキスする。
健二郎の唇まで赤くなったのを見て、
わたしが笑うと、健二郎も笑った。
これからも、1番近くで
健二郎のステキな笑顔を見てたい。
密かにわたしは夏の夜空に願った。
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作者名:水果子 | 作成日時:2018年9月30日 22時