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一通り泣きじゃくって
落ち着いた後も、
ケンチさんはとにかくそばにいてくれた。
ソファに座って、その足の間に
私を座らせてくれる。
そのまま花束をくれたり、
髪にキスしてくれたり、
抱きしめてくれたり。
「ごめんなさい、取り乱して…」
こんなこと初めてだった。
自分から望んだ関係だから、
なるべく欲が出ないようにって、
頑張っていたけど、
辛くて仕方なかった。
もしかしたら、
今日も彼女のところにいるんじゃないかって、
そう考え始めたら不安でたまらなかった。
「ううん、俺こそごめんね。
今日全部MV撮影したし、
明日は午前中オフだから、
ずっと一緒にいるよ。」
優しく頭を撫でてくれる彼に、
力を抜いて身体を預ける。
「…ケンチさん、好きです。」
彼の横顔がいつもより近い。
私の言葉に彼は、
にっこり笑うけれど、
その目は少し申し訳なさそうだった。
「さくら、俺もだよ。
不安にさせてばかりでごめんね。」
目を合わせてから笑っていると、
ケンチさんは、
あ!と何かに気づいた顔をして、
ポケットの中から、
小さな箱を取り出した。
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mana0703ex(プロフ) - ちょっと泣きかけちゃいましま( ; ; )笑!楽しみにしたいますね(*^^*) (2018年8月10日 0時) (レス) id: 40439fe591 (このIDを非表示/違反報告)
水果子(プロフ) - mana0703exさん» ありがとうございます( ; ; )!!!初めてコメントをもらったので、感激してます( ; ; )!!まだまだ、作品も少なく、未熟ですが、読んできゅん!としていただけたら、嬉しいです(^○^)* 応援、コメント、ありがとうございますっ(*´-`) (2018年8月9日 22時) (レス) id: 3b4df0cabc (このIDを非表示/違反報告)
mana0703ex(プロフ) - 見つけてまた一気読みしてしまいました!楽しく読めました!!( ; ; )ほかの作品も読んでみようとおもいます!応援してます(*^^*) (2018年8月9日 14時) (レス) id: 40439fe591 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水果子 | 作成日時:2018年8月2日 14時