Love is all ＊2 【橘ケンチ】

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いつも通り、

彼のスヤスヤ眠る顔を見ながら、

青い髪をなでるように触る。





土曜日、本当に来てくれるの？


彼女は？


…突然来なくなるなんて嫌…だよ…？




来てくれるって言ってもらえて、


嬉しかった。




でも、その反面、




不安もどんどん膨れ上がっていく。




……もし、聞いたら、


重い女になっちゃうよね。



信じて待ってるのが1番いいんだ。




そう思いなおして、

彼に身を寄せると、

彼に腰を引き寄せられて、

ぎゅっと抱きしめられる。



寝息はずっとそのまま。



寝てるのに、抱きしめてくれてるんだ。





……信じてます、ケンチさん。



わたしはそれを強く願いながら、


彼の胸の中で再び眠りについた。


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「さくら、行って来るね。」




…また、１週間会えないんだ。


悲しい気持ちになるけど、

おでこにキスされて、

ぎゅうっときつく抱きしめられれば、

なんだか1週間も乗り越えられる気がしてくる。




「いってらっしゃい、ケンチさん。」





優しく微笑んで私の頭をポンポンと撫でる彼。



その手の去り際は、


とても名残惜しそうで、


思わず引き止めてしまいたいと思った。







ケンチさん、


本当に1週間後、来てくれるんですか。



………信じてます。




言いたい言葉を最後まで言えないまま、

笑顔で彼を見送った。

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