Love is all ＊2 【橘ケンチ】

Forty nine ページ16

〜〜〜数年後〜〜〜



「見て、これ。」

私の差し出す写真に、

健一郎は笑いながら懐かしいねと言った。

「将吉くんがさ、熱入りすぎて…(笑)」

「そうそう(笑)

余興なのに、時間オーバーしすぎてね(笑)」

「三代目の方たちが、

ウェディングベル歌ってくれたのも、覚えてる。」

「直己の独唱アリのね(笑)」


「パパ、髪、青い〜〜」


広げた写真に触る、健二郎。


「ね〜、健ちゃん。ママが出会った時は、

真っ青の時だったんだよ〜。」



交際から１年、

健一郎からのプロポーズを受けて、

私はまた泣きながら返事をした。


結婚式は、LDH が大集合してて、

妹も、地元の友達も大興奮(笑)


その翌年には、子どもが生まれて。

名前は、健一郎の息子だから、

健二郎。

健一郎は、

「山下健二郎」しか出てこないんだけど。

って言いながらも、

健ちゃん健ちゃんって親バカを発揮してる。


寺辻さくら。


この名前になって、もう数年経つけど、

未だに慣れない。


旦那さんがテレビに映ったり、

私たちの日常にカメラが回ったり、

普通よりちょっとチガウけど、

幸せな家庭を築いてる。

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