教科書借りたらバレー部に好かれました【 2 】

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休日が明け月曜日

授業のほとんどがテスト返しで教科書持ってこなくていいから楽だなぁ〜なんて呑気に考えて登校してきたんだけど


『今日...体育あるの？』

｢今までも毎週あったでしょ｣


5時間目。

お昼を食べ終わってよし！次の教科は何かな？って思ってたら皆体操服持って着替えに行っちゃって


『終わった』

｢今日は2年で体育あるのうちのクラスだけだからねぇー｣

隣のクラスに借りにいけない!!!

｢運動部なら持ってるんじゃない？｣

『ﾊｯ！確かに！ナイス！』

京治なら持ってるんじゃ！




でも待って？京治がもし仮に持ってたとして私が借りたら京治ファンに殺されるんじゃ...

え、どうしよ


木｢A？廊下に突っ立って何してんだ？｣

『光太郎くん！光太郎くんこそなんで2年の階に』

木｢あかーしのとこ行ってたの！テスト今んとこ赤点なし！って｣

おお！赤点なかったんだ！

『そうなんですか！おめでとうございます!!!』

ってそんなこと話してる場合じゃ...ぁ

『あの、光太郎くん』

木｢？｣

『体操服...持ってたりします？』

木｢おう、あるぞ？｣

キタ！

『借りてもいいですか！？』

木｢はぁｯ？！お、俺のを？！いや、でも俺2時間目で着てる『全然大丈夫です！』...うーん、分かった。持ってくるな｣

『ありがとうございます!!!』

これで何とかなる！...って今考えたら学年で体操服色違うじゃんか

まぁいっか。

体操服であるのには変わりないし先生も分かってくれるはず





木｢A、はい！...ほんとに俺のでいいのか？｣

『光太郎くんのがいいんです！』

もう時間的に他の子に聞いてられないから！

木｢ｯ/////そ、そうか。｣



｢Aー。そろそろ着替えないと遅れるよー｣

『ぁ、うん！すぐ行く！...今日はもう使いませんか？』

木｢あぁそうだな｣

『じゃあ洗って明日返しますね！本当にありがとうございます！』


木｢ぉ、おう｣









先生｢夜美咲ー。お前いつの間に3年になったんだー｣

『今日だけは見逃してくださーい。』

先生｢次は体操服忘れんなよ。｣

『はーい』

ほんとゆるい先生で良かった


｢その体操服、前のバスケの時にダンク決めてた人のでしょ｣

『え？よくわかったね』

｢へぇーあんたそんな積極的だったのね｣

？？？

｢だってよっぽどその人のこと好きじゃなきゃ体操服は借りれないでしょ｣

『えぇ？！』

確かに光太郎くんのことは好きだけど、そういうのじゃないはず...はずだよね？

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