教科書借りたらバレー部に好かれました【 2 】

...78 ページ29

あの後結局光太郎くんと会うことは無く京治に送ってもらうことに


赤｢そんな顔しないでよ｣

『え？』

赤｢ほんとに木兎さんのことが好きなんだね｣




"木兎さんのことが好きなんだね"？

え？

『ﾅｯ､何言ってるの？！/////そんなこと、光太郎くんは仲良くしてくれる先輩で』ｱｾｱｾ

赤｢ﾌﾊｯ、嘘下手すぎ｣

ｶｧ///

『ｳｩ』

赤｢それ分かっててこんなこと言うのは最低かもしれないけど聞いてくれない？｣

『ん？何？』

赤｢俺初めてAが教科書借りに来た日からずっとAのことが好きだった。...俺と付き合って欲しい｣








『.....ぇ』

今、好きって...付き合って？


赤｢ごめん。こんな時に。でもどうしても言いたくて｣(木兎さん、卑怯な俺を許してください)

『でも、私』

赤｢うん。分かってる、Aがどれだけ木兎さんが好きかは分かってるつもり。...俺はAのこと泣かせないから。｣




『...』

頭ではごめんなさいって光太郎くんが好きだから断らなきゃって思ってるのに

心のどこかで今、光太郎くんと気まずい状態で悩むくらいなら京治といるのも悪くないって思ってる自分がいる




『おねがい...します』

赤｢！...ありがとう｣




これでいいの...かな、









赤｢じゃあ、お休み｣

『うん。送ってくれてありがとう』







ﾊﾞﾀﾝｯ



私、京治と付き合うことになったんだ...


そもそも光太郎くんには好きな人がいるんだからこれでいいんだよ


少しずつ京治のことを好きになってけば、

それでそのまま光太郎くんへのこの想いを忘れちゃえば...

...79→←...77

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す