赤い炎が十九輪 ページ22
「この簪可愛い〜」
「こっちの櫛も素敵だわ」
『ぁ』
町娘たちだ
綺麗な着物によく手入れの行き届いた髪
いくら私が彼女たちのように見繕ってもなれないもの
この笑顔を守らなくては
「あぁいつか素敵な殿方が簪を送ってくれないかしら」
『ッ』
煉獄さんは他のに夢中で聞いていない
「あの方、とても素敵じゃない?」
「そこの金と赤い髪の?」
「ええ、話しかけてみましょうよ」
!!
最近の女性はだいぶ積極的なのね!!
『れ、煉獄さん。次の場所に行きましょう』
煉「もう良いのか?あの簪は」
『私には必要ありませんからいいんですよ!』
「お相手がいらっしゃったのね」
「残念だわ」
煉「……あぁ次はどこに行こうか!」
『んー。お腹が空いてきたので食事処に行きません?』
煉「うむ!」
相変わらずの「うまい!」を聞いてこんな日がずっと続けばいいのにってふと考えてしまう
煉「うまかったな!」
『そうですね^^*……あ、煉獄さん少し御手洗に』
煉「ならここで待っている!」
『はい!すぐ戻ります!』
御手洗は嘘
簪を見てすぐのお店で髪紐を売っているのを見かけたのだ
煉獄さんはいつも後ろ髪を結っている
今日一緒に散歩してくれたお礼に髪紐をあげようと思ったのだ
煉獄さんどういうのがいいかな
一日あっという間だった
もう日が暮れそう
煉「家まで送れなくてすまない。」
『いいんですよ。任務でしょうし早く御館様のところへ行ってください。』
煉「うむ!」
『それじゃあおやすみなさい』
煉「気をつけて帰るんだぞ!」
『はい』ニコッ
ってあぁ!!髪紐渡し忘れた!!
でも煉獄さんもう見えないし……
また会った時に渡すか
煉(……まだ間に合うだろうか)
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カホ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!!完全に見落としてました……ほんとに漢字変換しようと思うとなかなか出てこなくて。間違えないよう気をつけます(^_^;) (2019年11月24日 23時) (レス) id: ca927d261a (このIDを非表示/違反報告)
もっぴい - すっごく面白かったです!えっと間違いを、見つけてしまいました。冨岡さんのとみは、「富」ではなく「冨」こっちの方です!いやあ鬼滅は、漢字が難しすぎて出てこないキャラクターとかいますよね。 (2019年11月24日 21時) (レス) id: 1e3d085ec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かるーあ | 作成日時:2019年11月10日 1時