赤い炎が咲く夜に【煉獄杏寿郎】

赤い炎が十八輪 ページ21

『お待たせしました！』


着物着るのなんていつぶりだろう。

煉｢俺も今来たところだ！その着物、夜美咲によく似合っているな！｣


『あ、ありがとうございます///その、煉獄さんも似合ってますよ』

煉｢そうか！ありがとう！夜美咲はどこか行きたいところはあるか？｣


『ぇ、んー久々すぎて何があるか忘れちゃいました』

煉｢ならゆっくり見て回るか！｣

『はい！』



煉獄さん全然照れないな。

私だけ照れちゃって恥ずかしい









『わぁ』

初めて見る景色ではないはずなのに、なんだか不思議な感じ


『煉獄さん早く行きましょう！』

煉｢そう慌てるな。ゆっくり行くんだろう？｣

『そ、そうですね//』


つい気が走ってしまった

恥ずかしい///





甘く美味しそうな甘味

綺麗に染められた布

新鮮な野菜や、果物



どれもしばらく見ていなかったものばかりで目を奪われる



煉｢なにか気になるものがあったら遠慮なく言ってくれ！｣ﾆｶｯ

『はい』








どれも素敵なものばかり


『ぁ……綺麗』((ﾎﾞｿｯ


煉｢む？なにかいいものでもあったか？｣




繊細な柄と色で装飾された簪と櫛


その中でも一際目を引いたのは


金色の簪に赤く燃えるような炎の柄と先端に薔薇と透明な玉が装飾されているもの


まるであの日見た煉獄さんのようだった




煉｢この簪、夜美咲に似合いそうだな！｣


そう言って煉獄さんが手に取ったのはまさに今私が釘付けになっていた簪



『そ、そうですか？』


煉｢あぁ！とても綺麗だ！｣


『ｶｧ///ありがとうございます』



この人はなんでそうかっこいいことをサラッと言えるんだ




私だけどんどんあなたを好きになっていってしまうじゃない

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