夕暮れ、落ちていく…【青】 (ページ4)

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𓈒𓂂✧︎ ページ4

｢A！体育一緒に行こ！｣

『うん。ゆまも試合に出るんだ』

｢もっちろん！絶対2人のこと負かしてやるんだから！ちゃーんと私の事撮ってよ？｣

胸元に付けたゼッケンにはでかでかと"4"と書かれていた

『ふふっ、分かった』

クラスが変わっても彼女は何も変わらなくて眩しいほどの笑顔につられて笑う

彼女はどこか翔太くんに似ている

・

体育館には既に半数が揃っていてその中に翔太くんと涼太くんの姿もいた

｢2人とも調子はどうだい？｣

「は？……絶好調だわ」

｢勝負は勝負だからね。女の子でも手加減しないよ｣

｢いやいや、私が勝ってAにハグしてもらうんだから｣

「いつでもしてんだろ」

｢何、ヤキモチですか〜？｣

「はぁ！？ちげぇーし！」

3人の息はピッタリで、熱しやすい2人と微笑ましそうに見守る涼太くん

私の入る隙はどこにもない

｢Aちゃんは出ないんだ｣

『んー、私はやるより見る派なんだよね』

｢怪我する心配がないから俺的にはありがたいな｣

『そんなこと言ったら3人が怪我しないか私は心配だよ』

結構丈夫だから安心して、なんて笑う涼太くんに呆れながらも頷いた

未だに言い合う2人に視線をずらしピントを合わせてみる

"お似合いだな…"

大口を開けて笑う君の笑顔に胸が締め付けられた