その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ7)

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〇 3つの呪いページ7

次の日の最初の授業は闇の魔術に対する防衛術

ム｢アラスター・ムーディだ。元闇祓い、魔法省にもいた。闇の魔術に対する防衛術担当。ダンブルドアに頼まれたので引き受けた以上だ｣

早口で自己紹介を済ませたムーディ

その簡潔さに皆唖然として見つめるだけ

ム｢闇の魔術に関しては実践教育が1番だと思っておる。まずお前たちに質問しよう、許されざる呪文は幾つあるか｣

ﾊｰ｢3つです｣

ム｢その通り。その名の由来は｣

ﾊｰ｢許されないからです。この呪いを使うだけで…｣

ム｢アズカバンで終身刑を受けるに値する。宜しい、この呪いを教えるのは早すぎると言うがそうは思わん！戦う相手を知るべきだ｣

唐突な話にいまだ空いた口は塞がっていない

だが彼の言葉にも一理ある

私たちは学生で守られる立場だが一端の魔法使いだ

知っておくのに遅いも早いもないのでは

磔の呪文と答えたネビルは前に出され目の前で呪文にかけられた生物を見させられる

いくら知る必要があると言ってもこれはやりすぎじゃないか？

かなり苦しそうなネビルの表情に口が勝手に動いた

ﾊｰ｢『やめて！！』｣

ﾊｰ｢ネビルが辛そうです！｣

私達の声を聞き呪文を解いたムーディはこちらを一瞥しハーマイオニーの教科書に生物を乗せた

ム｢許されざる最後の呪文の一つは？｣

だがハーマイオニーは首を振るだけで答えない

そして今度は私の方にやってきた

ム｢お前、レベッカの娘だな。お前さんならよく知っているだろう｣

『…‪……………‬死の、呪い』

ム｢あぁそうだ。アバダケタブラ！｣

『ｯ』

目の前で命が消える瞬間を見させられ思わず顔を背けた

・

ド｢…大丈夫か｣

『うん、ちょっと…驚いただけ』

お昼が終わっても気分が良くなることはなく中庭に面した廊下からぼーっと空を見る

ドラコは心配していた様で私を見つけて側へと来てくれた

ド｢あれはどう考えてもやりすぎだ｣

『他の人とは違うってお母様から聞いてたけど、ちょっと想像とはかけ離れてたなぁ』

未だに緑の閃光がくっきりと瞼の裏に焼き付いていて気持ち悪い

ハリーはこんな光景をまだ赤ちゃんの時に見たなんて

しかも両親に向けてだ

『あんな呪文、無くなったらいいのに』

ド｢…‪……………‬｣