その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ25)

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▲ 頼りないページ25

夢「フレッド！次はこれなんてどう？」

フ「それじゃあこの間のとあまり変わってなくないか？」

『いや、案外面白いかもしれないぞ』

あっという間にトライ・ウィザード・トーナメントの最終種目の日が明日に迫っていた

そんなよく晴れた昼下がりにイタズラ部屋という名の男部屋にリアはいた

フ「せっかくリアが久しぶりに考えてくれたし、やってみるか！」

夢「やった！楽しみ〜」

何時もと何も変わらない...はずなのに

まるで2年前の、まだリアがマルフォイと関わる前の様な

3人でイタズラしてた時を彷彿させるほどリアは俺たちの傍にいる

『なぁリア、』

夢「ん？」

『無理してない？』

夢「ぇ、いきなりどうしたの」

笑顔の彼女が好きだ

今だって楽しそうに笑ってるのに、何故か苦しそうにも見えた

夢「……無理してないよ。ジョージこそ疲れてるんじゃない？」

『そう、……そっか、ごめん変な事聞いた』

相棒も気になってたようで目が合うが「これ以上の詮索はするな」という目線に肩を竦めた

夢「そうだ！次の試合は賭けするの？」

フ「いや。最後は応援に徹するぜ」

夢「じゃあ2人と一緒に応援する！」

この言葉にまたもや俺とフレッドは目を合わせた

もしや、マルフォイと喧嘩でもしたか？

フ「おう！ハリーの優勝を3人で盛り上げよう！」

『……あぁ』

・

イタズラ計画が一段落してハーマイオニーの元へ行くリアを部屋から送り出しフレッドを見る

やはり相棒も言いたいことは同じ

『リア、絶対に』

フ｢マルフォイと何かあったな｣

ここ数日、いや第2試合の時からリアはどこかおかしい

……おかしいってのはちょっと違うかもしれないがこれ以上に最適な言葉が思いつかない

あれほど楽しみしにていたのに、あの日リアは自室から1歩も出ることは無かったのだ

『談話室からもあんまり出てないよな』

フ｢授業がなけりゃ不自然じゃないけど｣

『それでも出なさすぎだ』

もちろんご飯を食べる為に大広間には行くがそれだけ

まるで何かを避けているような

『俺たちじゃ頼りないのかよ』