その瞳に秘めるものは Ⅲ 【ドラコ・マルフォイ】 (ページ23)

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○□ 大切なものページ23

そんな時本棚の角からマッドアイ・ムーディが顔を出した

ム｢お話中すまんが、ウィーズリー、グレンジャー...一応ボルベールも、マクゴナガル先生の所へ｣

ﾊｰ｢でも...次の課題が｣

ム｢ポッターはその前に睡眠を取った方がいい。さぁ行くんだ！｣

『...2人とも、行こう』

□

おかしい

約束の時間はとうに過ぎているハズなのにいつまでたっても彼女が来る気配がない

グ｢ドラコ、そろそろ行かないと試合始まっちゃうよ｣

『...あぁ』

彼女が...リアが約束を破るとは思えない

もしかして何かあったか？

ポッターの周りをいつもうろちょろしてるウィーズリーとグレンジャーもそう言えば見かけてないな

頭の中でぐるぐるとそんなことばかり考えてしまう

辺りは第2試合開始間近で熱気に溢れているというのにそんな気分にはなれなかった

ゴ｢本当にどこにもいないのか？｣

『見たら分かるだろ、......リアから見たいって言ったんじゃないか...』

試合開始の合図により1人小さく零した声はかき消された

それから数分、数十分

まず最初に顔を出したのはセドリック・ディゴリー

そしてダンブルドアが言った"大切なもの"の意味をここで理解した

『大切なものって、人じゃないか』

セドリックとチョウ・チャンが湖から引き上げられているのを見ていると立て続けにビクトール・クラムとグレンジャーが水面から顔を出した

フラーは棄権した為残るはポッターのみ

彼女の大切なもの(人)は分からないがこの場にリア達がいなかったとなると...

でも待てよ...ポッターだけ2人なんて事有り得ない

そうこうしているうちにタイムリミットは刻一刻と迫っている

｢あそこ！ポッターじゃない？！｣

『！』

周りがザワザワしだし水面に注目が集まる

そして顔を出したのはフラーの妹と