〇 列車 ページ9
列車が動きだし窓の外を眺めるハリーに目を向ける
『ねぇ、ハリー』
ロンとハーマイオニーが気を利かせてか席を外した今、もう一度ちゃんと話すべきだと
『まだ怒ってる？その、手紙のこととか、不死鳥の騎士団のこと』
ハ｢待合室でシリウスと話した時も同じこと聞かれた……正直隠し事をされてたのは寂しかったけど、僕のことを思って言わなかったんだって今ならわかる｣
『そっか、手紙を書くことは出来なかったけど学校にいる間はハリーのそばにいるから』
やっとこちらを向いたハリーと目が合う
『ハリーの家族として』
ハ｢君がいてくれるなら心強いよ｣
まだぎこちなさはあるものの笑顔を見せてくれたことがとても嬉しかった
・
列車がゆっくりと動きを止めホグワーツに着いたことを知らせる汽笛が鳴る
列車から降りて馬車の元まで向かっているとよく知っている声が聞こえてきた
ド｢魔法省がお前を野放しにしているとはな。今のうちだけだぞ、直アズカバンにお前の名札が掛かる｣
ハ｢ｯン"ｯ｣
殴りかかりそうになるハリーをロンが咄嗟に抑える
ド｢ｯ…ほら言っただろ？イカれてる｣
ハ｢僕に近寄るな！｣
去り際に目が合ったがすぐにそらされてしまった
ロ｢たかがマルフォイだろ｣
『ハリー、気にする必要ないわ』
休暇中に手紙を送ってきたのが嘘かのような態度にモヤモヤが募る
暫く歩いていくと少し先を歩いていたハリーが足を止めた
それに倣い先に馬車に乗って行った一行を眺める
ネ｢やぁみんな｣
｢｢｢『やぁネビル』｣｣｣
ﾎﾟｹｯと道の先を眺めているとハリーが後ろを向き物珍しそうに馬車の少し上を見上げた
ハ｢これなに？｣
ロ｢どれ？｣
ハ｢これだよ！馬車を引っ張ってる｣
ﾊｰ｢何も引っ張ってないわよ｣
『いつも勝手に動いてるよね』
ハリーには一体何が見えてるのか
皆目見当もつかない4人を他所に歩き始めたハリーに続く
既に1人乗っていたようでロンの横に腰掛けた
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りかこ(プロフ) - とても面白いお話でした！話の展開がスムーズだし、文章も内容もスッと入ってきて一気に読みました！更新楽しみにしています✨ (2月28日 20時) (
レス) @page21 id: d00547c92a (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。更新楽しみにしています。 (2月15日 2時) (レス) @page19 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - とても面白くて一気に全部読んでしまいました。更新気長に待ってます！ (6月20日 6時) (レス) @page10 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2022年12月23日 15時
