瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ6)

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お着替え〇ページ6

話を右から左へ流しながら適当に相槌を打って笑っていれば気がついた頃には外は日が沈み始めていた

『ねぇ』

ｼﾞｪ｢？ん？どうかしたかい？｣

『貴方達まだローブに着替えてないみたいだけどいいの？』

ｼﾞｪ｢え？｣

そう言ってｸﾞﾘﾝｯと窓の外を見て慌てた様子でジェームズが立ち上がる

ｼﾞｪ｢シリウス！君ずっと外を見ていたのになんで教えてくれないんだ！｣

シ｢…は？……ぁ、｣

恐らく彼もジェームズの話に飽きて心ここに在らずって状態だったんだろう

ｼﾞｪ｢ほら！早く着替えるぞ！じゃあボルベールまたグリフィンドールで会おう！｣

そういうが早いかさっそうとシリウスを連れて行ってしまった

『……急に静かになったなぁ』

外を眺めようと思えばまた開く扉

さっきと違うのは相変わらずノックはないけどゆっくりと開いたこと

そこに立っていたのは今出ていったばかりのシリウス

シ｢あー、その、さっきは悪かったな｣

『さっき？』

まさか戻ってくるとは思っておらず聞き返してしまった

シ｢ほら、扉。いきなり開けて悪かった。｣

『あぁ、しかも乱暴に。ね』

シ｢そう。乱暴にだ｣

『ﾌﾌ、謝りに来てくれるとは思ってなかったからびっくりしたわ』

シ｢そりゃ謝るだろ。さっきは、あージェームズが来たから言えなかったんだ｣

『そうね。それより貴方も早く着替えたら？』

シ｢あ、あぁ。じゃあ、またな｣

『ええ、また後で』

そう言ってシリウスが居なくなれば今度こそ静かな空間に戻った