瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ4)

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しばらくしてジェームズ・ポッターは満足したのかいつの間にか動いていた特急の外を見て一言

｢ほかのコンパートメントを見てみないか？｣

｢は？なんで、｣

｢他にどんな奴がいるか気になるだろ！？｣

そう言ってシリウス・ブラックの返答を聞くことなくコンパートメントを出てった

｢ちょっ、待てって！｣

初めてできた友達の自分勝手さに呆れながらも好奇心には勝てず彼の後をついて行くことにした

途中まではコンパートメントを開けて一言二言話して出てく

というのを繰り返していたがあるコンパートメントに差し掛かったところでそれは終わりを迎えた

｢な、ななんて美しいんだ！｣

コンパートメントの奥に座る赤髪の少女にどうやらジェームズ・ポッターは心を奪われてしまった様だ

同室に黒髪の少年もいたがジェームズ・ポッターはそちらには目もくれず少女に話しかけ続けていた

この調子じゃもう回るのは無理だろうと1人でブラブラとまだ見ていないコンパートメントを何気なく開いてみればそこには何かアルバムを見つめる少女が居た

刹那、自分がノックもしないで開けてしまったことを謝ろうとした瞬間

頭を上げた少女と目が合い言葉を失ってしまった

シルバーブルーの髪は外の光を浴びてキラキラと艶めいる

童顔なのだろうか自分のタイプとは程遠い見た目の少女だったが

彼女のサファイア色の瞳から目が離せなかったのだ

雫が溜まっておりうるうると揺れる瞳はまるで本物の宝石のようで〖綺麗〗だった