白い光が四輪 ページ5
父｢Aが恐らく使った呼吸。息吹の呼吸は
私の母が使っていた呼吸なんだ。｣
煉｢？！ですが彼女は、｣
使える呼吸は光の呼吸だけと言っていた…
父｢あぁ、私も今君から聞いて驚いたよ。
あの子には光の呼吸しか教えてないはずなんだが……｣
煉｢でも彼女は使えた。何故……｣
父｢私の目を盗んで母に教わっていたのだろうね。できることなら知られたくなかったんだが……｣
父｢あの呼吸は他人の命を助けることが出来る代わりに自分を犠牲にするんだ。
かなり鍛錬しなければ直ぐに命が尽きてしまう。まだ幼かったAには到底扱えない。｣
煉｢そんな……｣
父｢はずだったんだがなぁ、知らない間に成長していたんだな｣
彼女が努力なのは知っていたがそこまでとは
父｢そうだ、｣
煉｢？｣
父｢あの子が君の命を助けたということは恐らく
あの子の使った型は "終ノ型、白百合命華"……だろう｣
煉｢確かにそう言っていました｣
父｢なら何か声を聞いたんじゃないか？｣
煉｢声……｣
《『満月の夜──────────────』》
煉｢はい……彼女の声、と言うより誰か別の人の声に聞こえました。ですが、その言葉が思い出せないんです｣
父｢やはりか｣
……やはり？
父｢実は私の父も、母に助けられている｣
煉｢？！まさか｣
父｢同じ終ノ型でだ。そして母は亡くなった｣
父｢その後上弦の肆との戦いで亡くなってしまったが｣
煉｢そう、なんですか｣
父｢その時父も君と同じことを言っていた。｣
同じこと？
父｢声を聞いた、と｣
煉｢？！それは一体なんと言っていたのですか！｣
父｢教えてくれなかった。
ただ一つ分かることは、その言葉を早く思い出せ｣
煉｢思い……出す……｣
父｢母が亡くなって半年たった頃、いきなり屋敷を飛び出したと思ったら絶望した顔で帰ってきた｣
父｢一体どうしたと聞いても喋ってはくれなかった。……あぁ、確か母が大切にしていた髪飾りをひたすら握りしめていたな｣
煉｢髪飾り、ですか？｣
一体何故？
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いつの間にかお気に入り登録者3桁？！
しかも順位まで付いててビックリです！
すーーーっごい亀更新なのにありがとうございます┏○ﾍﾟｺｯ
引き続き頑張ります！
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作者名：かるーあ | 作成日時：2019年12月23日 21時
