白い光が一輪 ページ2
〈煉「任務が終わったらまた町へ行こう!」
『え?』
『じゃ、じゃあ次はどら焼きを食べに行きたいです!』
煉「分かった、約束だ!」ニカッ
『はい、楽しみにしてます』ニコッ〉
んん……
煉(パチッ)
あれは、夢か……いや
竈「煉獄さん!!!」
煉「よもや、溝口少年か」
竈「竈門です!ウゥ、良かった…よかった……」
煉「か、竈門少年?!なぜ泣いて」
胡「おはようございます、煉獄さん」
煉「胡蝶!竈門少年が!」
竈「すみません!すみません、俺がまだまだ弱いから」グスッ
煉「泣くことは無い、君は生きているじゃないか。…夜美咲はどこに?」
竈「ぇ」
胡「……」
なぜ2人とも黙ってしまったんだ?
胡蝶に関しては今にも泣きそうだ
煉「こちょ 胡「Aはいません」……いな…い?」
竈「ッ」
煉「……それは、ここにはいないということか?それなら屋敷に行けば」
胡「もうやめてください!!」
!!
よもや、胡蝶が声を荒らげるとは
胡「覚えていないんですか?…貴方が一番そばにいたのに……苦しいからって信じたくないからって、彼女の覚悟をなかったことにしないでください!」
煉「ッ!!」
〈煉「駄目だ!まだ死んではいけない!A!!」
『!…名前、…』
煉「A!!目を開けてくれ!俺はまだ君に伝えなくてはいけないことがあるんだ!」
《『満月の夜、──────────────』》〉
そうだ、あの時、俺は……夜美咲に助けられた
意識が朦朧として最後の言葉……と言うよりも直接脳内に聞こえたような声が思い出せない
心做しか夜美咲の声ではない気がする
煉「俺は、俺の責務を全う出来なかった……」
竈「そんなことないです!煉獄さんのおかげで列車に乗ってた人達は全員生きてます!」
煉「いや!一番守るべき者を!守るどころか守られてしまった!……彼女との約束も…果たせない」
胡「心苦しいのは分かります。ですがその時の状況を説明して貰えませんか?私はその場にいなかったので」
煉「……あぁ」
鬼の頚も斬れず愛するものも守れなかった……
柱と名乗ることすら烏滸がましいことだ
142人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かるーあ | 作成日時:2019年12月23日 21時