幼馴染のまま２【村上宗隆】

62話“共有” ページ16

村上「好きな曲流していいよ」


『なにがいいかな』


村上「Aは、あい○ょん好きだよね」


『好き！』


村上「俺もその影響で好きになったよね(笑)」


『登場曲にしてたよね、好きすぎじゃん』





私がご飯を作っていた時に鼻歌で

あい○ょんさんの曲を歌っていて

それを聞いて好きになった宗




お互い音楽を聴くことが好きなので

こういうのを共有し合えるのがすごく嬉しい




『あ、でもこれにしよ』


♪♪♪♪




村上「これ聞いたことある。なんだっけ」


『覚えてるか分からないけど
中学生くらいの時にさ二人で映画見に行ってさ…』


村上「あー、クリスマスぐらいの時だっけ」


『そうそう、その時見たやつの主題歌だよ』


村上「あの非現実的な恋愛映画ね(笑)」


『久しぶりに今度それ見ようよ』


村上「今見たら俺笑っちゃう」




なかなかの衝撃的恋愛映画で、

宗と帰り際にやばかったねとしか話さなかったから

私はすごく覚えている



宗もこんなに覚えてるとは思わなかったけど




村上「映画館とかあんまり最近行ってないな」


『今はもう待てば配信サービスで見れちゃうもんね』


村上「あ、でも前塩見さんと見に行ったわ」


『塩見さんはあの人だよね。馬の人』


村上「可愛い馬でしょ？」


『足早くてかわいいお馬さんだね』


村上「今度話しかけてみれば？意外と優しいよ」


『球場でよく目が合うよ』




塩見さんとはたまに目が合う仲

目は合うのに話したことがない


宗も優しいって言ってるし今度話しかけてみよ。






村上「お姫様着きましたよー」


『なにお姫様って(笑)』


村上「男三人兄弟だからAのことをお母がさ」


“お姫様は今日来る？”


村上「って言ってて。」


『私どうみてもお姫様なんかじゃないのに(笑)』


村上「Aは村上家同然の扱いだったからね」




こんな話をしながら車を出てエレベーターに乗る



明日はお昼にはスタジアムに行かなければいけない。



牧くんへの第二弾差し入れを

明日、スタッフ一同の中に紛れ込ませておく予定




喜んでくれるかな

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