九井(※ｺｺ赤) ページ5
『ふーん、ココって呼ばれてんだ？可愛いね』
九｢どこがだよ｣
夕方、まだ明るい時間帯。
某ファーストフード店でばったり出会った九井くんと相席して喋っていた。
混んだ店内でお互い一人だったし、相席しない理由も特に見当たらなかった。
『九井くんずっと青宗と仲良いんだってね。私から関係捨てといてこんなこと言うのも変だけど元気してた？』
九｢そういうの感じさせないくらい元気に喧嘩してたよ｣
『そっか、ならよかった。お姉さんいたよね？赤音さんだっけ？あの人は？』
九｢あー…と、俺の…彼、女｣
『ウソでしょ』
あの可憐な赤音さん？！と九井くんに詰め寄った。
うるせえよ！と九井くんは椅子をさげた。
顔は赤くなっていた。
『…まあ好きにもなっちゃうかあんな可愛い人』
九｢黙ってほんと…｣
『九井くんオモロ…ってちょっと。外で君のこと見てる人いるよ』
九｢何…って、赤音さん？！｣
窓際の席に座っていた私たちは外の様子が見やすかった。
ほらあの子と指を指した先には、驚いた様子の、それでいて悲しそうな顔をした女の子が立っていた。
『赤音さん…って彼女の？…この状況が誤解されてるとか…ない…？』
九｢は、はは…まさか｣
動揺しながらぎこちない笑顔で外に手を振る九井くん。
逆効果だったのだろう、彼女は悲しさを増した顔で走り去ってしまった。
九｢あ…かねさ…｣
これはもしかしなくとも私のせい。
どうしよう、私のせいで目の前のカップルが破局しようとしている。
『何ボケッとしてんの！！追いかけて！！』
九｢え、あ｣
『早く！！』
強い口調で九井くんを店から追い出した。
もたつきながらも走って出て行った。
そして一人取り残された私は、目の前のテーブルを見つめた。
九井くんはどうやら大食いらしい。
ハンバーガーが三つ、ポテトが二つ。
さっと携帯を取り出し、電話をかけてこれらを食べてくれそうなやつを呼ぶことにした。
春｢…で、何で俺なんです｣
『三途くんは案外大食いだってマイキーが言ってた』
春｢そっすか｣
Aさんも災難ですねとバーガーを食べながら言った。
確かにねと私は笑って言った。
『でもまた三途くんのマスク無しの顔見れたしある意味ラッキーかな』
春｢…三途くんじゃなくて春千夜でいいっす｣
どうやら彼の警戒心は下がってきているみたいだ。
再び可愛らしい顔が見られて僥倖だとは、言わないでおこう。
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アヤメ - すごく面白いです！！夢主モテまくり！もっと愛され？まくってほしいです！全員と河田兄弟、灰谷兄弟ももっと絡んでほしい…！！更新応援してます！！ (2023年1月31日 2時) (
レス) id: 2cc13cb731 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - えっ！元カレがイヌピーだと・・・。 最高じゃないですか。 (〃`∀´〃)ウヒャ♪ (2021年11月11日 18時) (レス) @page4 id: 029eb9d67f (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ - エマ「…事情聴取！！」『ぐぇっ』机(？)叩いてズイッて近づいてそう (2021年10月6日 16時) (レス) @page2 id: 43861cdfb1 (このIDを非表示/違反報告)
ただのｦﾀｸ - 続編おめでとうございます！！応援してます！ (2021年10月4日 17時) (レス) @page1 id: 1fee27c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです！ (2021年10月4日 15時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つか | 作成日時：2021年10月4日 13時
