姉妹 ページ5
近くのコンビニからちょうど出てくる仁花を見つけた。
その瞬間私は仁花に飛びつく。
谷「うわっひょ?!?!」
『はは、びっくりした?』
谷「!お姉、ちゃん?なんでここに」
『サプラーイズ!』
ぐしゃっと頭を撫でると仁花は私に正面から抱き着く。
鼻をすする音が聞こえた。
『よーしよし。お姉ちゃんが来たからな』
もうなんも心配せんでええよ、と撫でながら言う。
仁花は溜まっていたものが決壊したように泣き出した。
『落ち着いた?』
谷「うん、ごめんね」
『謝らんでええ。取り敢えず、急かすようで悪いけど事の概要聞かせてや』
谷「うん…」
あのね…と遠慮がちに話し出した。
その内容はラインで見たよりもよろしくない事ばかり。
喋ってる間、怒りを我慢するのが限界だった。
『なるほどなあ…同級生マネか…』
谷「彼女が何でそんなことするのか分かんなくて…凄く怖いの」
『うーん大方の検討はつくけど…ちょっと賢いんが厄介かな』
谷「…ごめんね」
『何がや。謝んなって言ったろ』
違うの、と俯いてしまう仁花。
谷「こんな…事に巻き込んじゃって…こういうのは、私だけで解決するべきなのに」
『こんなって言うけど、仁花に耐えられんかったからあたしに言うたんやろ』
谷「…」
『得意不得意は誰にでもあんの。あたしらは姉妹なんやから出来んことは半分こや』
谷「でも、お姉ちゃんのことは誰が助けるの」
『仁花が出来んことはあたしが半分受け持つ。あたしが出来んことは…彼氏にでもやってもらおかな』
そう言うとまた泣き出してしまう仁花。
公園のベンチに座って話しているので、仁花の知り合いにでも見られたら厄介かもしれんな。
「…仁花ちゃん?」
ほら言うたそばから!!
誰や、と小声で聞くと仁花は振り返って叫んだ。
谷「しっ…清水先輩!それに月島くん!」
清水、月島…現状仁花の味方の人らやな。
そう思って振り返ると綺麗な女の人が目の前にいた。
右手は高々と挙がっている。
まさか、と思った次の瞬間に、右手は私の頬に振り下ろされた。
『…った』
清「貴方も、仁花ちゃんを傷付ける人?」
月「ちょっと、それはまずいんじゃ」
清「黙って!…もう辞めて。こんな気持ちで試合とか練習とか、したくないの。お願いします、辞めて」
仁花ちゃんを傷つけないで、と涙を流す。
月島とやらも俯いてしまった。
『…ええ仲間持ったやんか、仁花』
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アキバ - 二年以上前の作品にすみません!凄く面白かったので主様が良ければまた再開して欲しいです…!😭 (2月26日 0時) (レス) @page22 id: 7bbe8053e5 (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - コーヒーゼリーさん» ありがとうございます!!! (2021年7月23日 20時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2021年7月22日 20時) (レス) id: be3c778e2d (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - さかさん» ありがとうございます!! (2021年7月10日 0時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
さか(プロフ) - はじめまして!更新待ってます! (2021年6月16日 20時) (レス) id: b49baaef6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つか | 作成日時:2021年5月1日 0時