ホークス ページ6
救出される
ああなんてついてない。
たまの休み、会社や仕事のことなんか忘れて一人でぶらつきたかっただけなのに。
｢テメェら動くな！！全員今から俺様の人質だ！！｣
バスジャックに出くわすなんて、それ何て確率。
止まらないバスの先頭で、ヘビのような見た目の男は拳銃を構えて怒鳴り散らす。
一方を運転手に、もう一方を私たち乗客へ向けた。
怖い、早く助けに来て、ヒーロー。
力など持ち合わせていない一般人には、そう願うのが精一杯だった。
｢妙な動きはするなよ！サツやヒーロー共に漏れてると分かれば前のヤツから順番に撃つ！｣
｢なっ…！そ、そんなの不公平じゃないか！言っておくが私は何もしていないしするつもりも｣
｢テメェいつ俺様が立っていいなんて言った！？｣
座れ、と促しながら発砲すると、犯人の近くに座っていた小さい男の子が泣き声をあげた。
そのタイミングを見計らったように、パトカーのサイレンの音が聞こえる。
｢チッ、もうバレやがった…！まあいい、約束だからな。ガキ、お前から撃つ｣
泣いていて動けない少年に容赦なく銃口を向ける。
じゃあなと笑い、トリガーを握りしめた。
｢…あ？何してんだクソアマ｣
バカだ、本当にバカ。
一時の正義感に駆られるなんて、命知らずのバカがすることだ。
手元にあった自分のバッグを、咄嗟に犯人の顔に投げつけた。
弾は発砲されず、変わりに意識がこちらへ移る。
｢よっぽど死にてえみたいだ｣
逆上した犯人の銃と足はこちらに向く。
涙が止まらない目をぎゅっと瞑り、死を覚悟したその時だった。
ホ｢そこまで｣
突然バスのガラスを突き破り侵入してきたのは、No.2と名高いヒーローホークス。
目にも止まらぬ速さで犯人を締め上げ、その後警察が流れ込んでくる。
助かったのか、私たちは。
その場にへたれこみ、安堵のため息を漏らした。
｢お姉ちゃん、あ、ありがとう。おれ、死ぬかと思った｣
私より泣いている少年の頭をぽんぽんと撫でながら私の肩を優しくさすったのは、ヒーローの彼。
ホ｢遅くなって申し訳ない。貴女の勇気ある行動のお陰でこの子の命が助かりました｣
二度とこんな目には合わせませんから、とまた優しく微笑んだ。
No.2というのは単に実力だけでなく、こういった人当たりも評価されてのことなのだろう。
笑顔に力が抜け、そのまま私は意識を失った。
ホ｢…ほんと、かっこよか｣
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Lynn - Lynnだよ。リクエスト追加で、ナイトアイ様お願い。ナイトアイ様と夢主（自分）は夫婦関係でいたいから、呼び方はダーリン ハニーでお願い。コメントはタメで大丈夫。自分もヒロアカ見てるから。返事と更新待ってるよ (2023年2月7日 17時) (
レス) id: 3d10a0695d (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - ネココアさん» ありがとうございます！推し様かっこよく書けていたみたいで何よりです♡ (2023年1月20日 1時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ネココア - 推しがかっこいい！！面白かったです！！！ (2023年1月19日 22時) (レス) @page45 id: 429eb29e9c (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - シュウマイ美味しいさん» ご感想とリクエストありがとうございます！！とても嬉しいです♡天喰くん書かせていただきました！勝手に同級生にしちゃいましたが書くの楽しかったです！ありがとうございました！ (2022年11月7日 13時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
シュウマイ美味しい - 面白かったです。できるなら天喰先輩お願いします🙇♀ (2022年11月5日 19時) (レス) id: 92bc3ece60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つか | 作成日時：2022年10月9日 17時
