物間寧人2 ページ24
後で話すよと言われてもう夜。
訓練前、意味の分からない言葉を残したきりそのことについて物間と話ができていない。
まあ言いたいことがあるなら向こうから話しかけてくるだろ。
そう思って待っていたら晩御飯まで食べ終えてしまった。
『そういえば、昼の。話すって何？』
ついにこちらが痺れを切らして尋ねた。
共有スペースにいた風呂上がりの物間を捕まえて。
一瞬目を逸らしたけど、観念したようにため息をついた。
物｢…訓練に私情を持ち込んでごめん｣
『それは聞いた』
物｢…僕は、君に触れるのが嫌だったわけじゃないんだ｣
むしろその逆さ、とだんだん声を小さくしながら続けた。
普段の物間からは想像もできない。
『逆？』
物｢…分からないわけじゃないだろ。嫌いなわけない。…好き、だから。触るのが、緊張しただけ｣
『…え？』
いやいや、と言いそうになるのをぐっと堪えた。
なぜなら頬を真っ赤にして、泣きそうな顔で俯いているから。
喧しい心臓を抑えて口を開いた。
『…私のこと嫌いなんじゃ』
物｢素直になれなくて悪かったね｣
『一佳とか普通にしてんじゃん』
物｢だから言ったろ、好きだから！君にしか緊張なんてしないよ！｣
この際だから言ってやる、と顔を隠していた手をこちらに向けた。
耳まで赤色が伝染している。
物｢僕に限らずだけど距離がちっかいんだよいつも！だから勘違いしちゃうんだろうが！｣
『はあ！？物間がつっかかってくるからでしょ！』
物｢いーや君のせいだね！スカートも短いしポニーテールで首は丸出しだしこちとら気が気じゃないんだよバカ！！｣
『どこ見てんだ変態か！！』
騒ぎを聞きつけたクラスメイトたちが集まってきた。
声が大きすぎたらしい。
物｢いいさ、そっちがその気がないってなら。君が僕を好きになればいい話だもんなァ！？｣
『ちょっと周り見て』
物｢どうせ皆僕の気持ち知ってんだから今更だよ！知らなかったのは君だけだ鈍感！｣
腹立つなあ、と顔の赤さを隠さずずんずんと私に迫る。
シャンプーの匂いが分かる距離で、彼は私を見下ろした。
物｢…絶っ対落としてやる。君が僕のこと好きになるまで諦めないから｣
ふん！と鼻息を鳴らして自室へ戻る。
やっとかとでも言いたげに見守っていたクラスメイトたちはニコニコと笑っている。
背中が見えなくなった途端、足に力が入らなくなり座りこんでしまったのだった。
『…バカじゃないの…！？』
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Lynn - Lynnだよ。リクエスト追加で、ナイトアイ様お願い。ナイトアイ様と夢主（自分）は夫婦関係でいたいから、呼び方はダーリン ハニーでお願い。コメントはタメで大丈夫。自分もヒロアカ見てるから。返事と更新待ってるよ (2023年2月7日 17時) (
レス) id: 3d10a0695d (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - ネココアさん» ありがとうございます！推し様かっこよく書けていたみたいで何よりです♡ (2023年1月20日 1時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
ネココア - 推しがかっこいい！！面白かったです！！！ (2023年1月19日 22時) (レス) @page45 id: 429eb29e9c (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - シュウマイ美味しいさん» ご感想とリクエストありがとうございます！！とても嬉しいです♡天喰くん書かせていただきました！勝手に同級生にしちゃいましたが書くの楽しかったです！ありがとうございました！ (2022年11月7日 13時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
シュウマイ美味しい - 面白かったです。できるなら天喰先輩お願いします🙇♀ (2022年11月5日 19時) (レス) id: 92bc3ece60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つか | 作成日時：2022年10月9日 17時
