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st黒
気が付けば目の前は薄暗く埃っぽかった。
思わず咳き込んでしまい、その声にいち早く樹が反応してくれた。
樹の顔を見てどこかホッとして気持ちが落ち着いたが、樹とは反対側にいた深澤くんに目を向けると足元が赤くなっていた。
大丈夫、と力強く言われたけど、やっぱり俺のせいなんじゃないかって思ってしまう。
「流石にこんだけ爆発したなら皆気付いてるよね？」
「多分…大人しく皆の助けを待とう。」
心配させまいと微笑む深澤くんに心が痛む。
「深澤くん…無理しないで。」
「…ありがと、北斗。足が痺れて痛みもあるけど、大丈夫だよ。…そんな顔すんな。北斗のせいじゃない。」
深澤くんは本当の兄の様に俺の気持ちを理解してくれる。
ただ、俺も兄のように慕っているからこそ、無理をしてほしくない。
「ここで動物になっても、瓦礫が変に崩れたらやばいよね？」
「うん…崩れる可能性はある。」
瓦礫の下から押し上げるより、上から取り除いてもらった方が確実に助かる。何も出来ないことが樹も腹立たしい様子。
「2人は挟まれたりしてない？大丈夫？」
「俺はなんともないよ。かすり傷程度。目が覚めたとき若干眩暈がしたから少し頭打ってんのかもしれないけど。」
「俺も挟まれてはいないけど、肩がちょっと痛いくらいかな…。」
「頭打ってんだったら、樹は北斗見習って大人しくしてろ！(笑)喋んなくていいから！！」
「だってぇ…。」
頭を本当に打ったのか分からないぐらい元気な樹に深澤くんも呆れ顔。(笑)
それからしばらくすると頭上から聞き覚えのある声が聞こえ始めた。
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あんこ(プロフ) - 柑橘さん» コメントありがとうございます！不定期更新になりますが気長にお待ちいただければと思います♪ (2022年11月3日 10時) (
レス) id: 5e6bf3d23b (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - とても面白かったです‼これからも頑張って下さい‼続きみたいです！お願いします！ (2022年11月2日 6時) (レス) @page8 id: 0e4755acad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2022年10月2日 20時
