検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:23,274 hit

救出 ページ2

st緑

お互いに何処にいたのか、その場所の様子など情報交換をしていた時。

耳が裂けるほどの爆音が鳴り響き建物が横に揺れた。
たった一瞬の出来事だが、最悪の事態が起こった予感がする。


「びっくりした…。」

「…地震じゃ、ないですよね?」


ラウールが立ち上がりながら尋ねた。
皆で周りを確認していると、グラウンドに大きな破片が散らばっている事に気付いた。


「あれって…。」

「あ、おい!慎太郎待って!」


ドアを開け足元に注意しながら再びグラウンドに向かった。


「…え。」

「う…嘘だっ…。」


目の前の現状に言葉が出ない。
空いた口が塞がらないとはこの事だ。


「…ふっか!北斗!樹!」


岩もっちゃんが叫んでもその声は彼らに届いていないだろう。

少し前まで立派に建ってあった体育館が見るも無惨に崩れている。先程の爆発音は体育館の爆破した音だとすぐに分かった。

…そして、あの3人がこの中にいる事も。


「…うそだろ…。」


膝から崩れ落ち、自分でも分かる程情けない声が出た。

その時、肩を叩かれ顔を上げるとラウールと目が合った。


「何してんすか慎太郎くん!探しに行きますよっ!!」

「でも…。」

「大丈夫ですって!!僕たちが信じないとダメでしょ!!」


ラウールの瞳も微かに潤んでいる。
そうだ、ラウールだってふっかの事が心配なんだ。

隣を見ればきょもも目黒に手を引かれている。


「ごめん…。そうだね、行こう…!」


3人とも、負けんなよ。
今助けるから。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
259人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あんこ(プロフ) - 柑橘さん» コメントありがとうございます!不定期更新になりますが気長にお待ちいただければと思います♪ (2022年11月3日 10時) (レス) id: 5e6bf3d23b (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - とても面白かったです‼これからも頑張って下さい‼続きみたいです!お願いします! (2022年11月2日 6時) (レス) @page8 id: 0e4755acad (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あんこ | 作成日時:2022年10月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。