スマイルください！【zm】 (ページ9)

今日:12 hit、昨日:5 hit、合計:28,848 hit

スマイルが9個ページ9

『も、無理……苦しい……』

「まだまだいけるやろ？俺の奢りやし食えって」

グイグイと押し付けられるハンバーガー。もうとっくのとうにバニラシェイクは溶けきっていて、ハンバーガーを押し込むように飲んだけど、口の中が甘ったるなって飲むのはやめた。

これが食害か……。たまにコネシマから聞くゾムの食害は、盛ってるのかと思ってたけど、そうじゃなかったらしい。

これ、お母さんのご飯入らないな……連絡入れとこ…。

『ゾムぅ……一旦親に連絡入れさせて』

「ん？ええよ。あ、ポテトもあるで」

胃はもうはち切れんばかりだ。それなのにゾムは私の口の中に隙あらばポテトを入れてくる。

おい、吐くぞ？？いいのか？目の前で吐くからな？

お母さんに連絡を入れようとした所で、メールが1件届いているのに気がついた。
差出人はショッピ君。コネシマの後輩だ。

……なぜ？交換してないと思ったんだけどなぁ。

「どした？」

『いや…交換した記憶が無い後輩からメールきてて』

「怖すぎん？それ。大丈夫なんか？」

『まぁ、コネシマの後輩だし…？あとでコネシマに聞いてみるわ』

そーしとき、と両手に持ったハンバーガーを食べ終わったのかゾムが両頬にパンパンに詰めながら頷いてくる。

『ふっ、ゾムハムスターみたいだよ？』

「はぁ？」

形のいい眉を中央に寄せたゾムだけど、威嚇にもなってなくてなんだか滑稽だ。

「あ、そろそろ休憩終わりやわ」

『続きも頑張ってね』

「おう！そのハンバーガー持って帰ってええで！」

『ありがたくお断りするね！』

誰がハムスターだ。鬼の間違いないだわ。殺す気かよ。