スマイルください！【zm】 (ページ11)

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スマイルが11個ページ11

昼休み、ゾムがコネシマのクラスに行くより早くショッピ君が来た。

まだ授業が終わってから5分も経ってない。早すぎぃ……。

「佐山先輩、プリントもらいに来ました」

『はいよー、ちょっとまってて』

まだプリント探し出してないんだよねぇ……。休憩時間は5限目までの課題やってて。

分かりました、と聞き分けのいいショッピ君は先輩のクラスに居てどこか心地が悪そうだ。申し訳ない。

「Aとショッピって知り合いだったん？」

「いえ……委員会が一緒なだけっす」

「あー、体育祭の」

人見知りするゾムがショッピ君に話しかけてる……と思えば、知り合いなのか。まぁ、コネシマと仲良いしそれ繋がりかな。

「…中学の時、一緒の委員会やったんよ」

『だから心読むのやめてもらっていいかな！？』

「読みやすい顔しとるのが悪い」

はぁ？はぁぁあ！？
あほっぽい顔してるって言いたいのか、こいつ。失礼だな。

『あ、あったプリント。ライン引いてる所だけ理解しとけば良いよ。また今度集まりあると思うし、その時詳しく話されるから』

「うっす。ありがとうございました」

「これくらい大丈夫やで」

『なんでゾムが答えるのかなぁ』

ばいばい、と手を振ればショッピ君はクラスから颯爽と出て行った。長く居たくなかったらしい。

『んで、ゾムはコネシマの所行かなくていいの？』

「いい。今日はお前と食べるわ」

えぇ……それは食害宣言ですかね…。遠慮しときます。

「Aと食べるともっと美味しく感じんねんなぁ」

にひひ、と笑うゾムにどーもーー、と形だけのお礼を口にした。