せ ページ4
その日は休んだ。
とてもじゃないけど、外になんか出られる精神状態なんかじゃない。
カーテンは締め切ったまま、髪も解かさず、パジャマ姿のままベッドの上でうずくまっていた。
起きた時私はなんて思った？
体が痛くなくてよかった？無意識のうちに着替えていた？
……私じゃない誰かが、勝手にこの部屋に入って、眠っている私の体を触って、指輪を付けた。
考えただけで恐怖が頭を回る。
ストーカー。
その文字が浮かぶ。悪質にも程がある。
ぶぶっ、と携帯が振るえる。シャオロンからだ。大方サボりに来ても私が居ないから連絡してきたのだろう。
ストーカーの話をしても良かったのに、どうしても今この精神状態で話せなくてシャオロンからのメールは無視してしまった。
『…お腹すいた』
そういえば朝ごはん食べてないや。寝室の時計は10時半を指していた。
ブランチにするか、と重い気持ちを引きずったままキッチンに向かえば、テーブルの上に紙が置かれているのに気がついた。
ガンガンと頭の中で嫌な音がする。
見てはいけない気がして、どうしても見てしまいたくなって…。
ホラー映画を見ている時のような心臓の痛みを感じながら、ゆっくりとテーブルに近づく。
『婚姻、とどけ……』
役所で配られているような、シンプルな婚姻届。
この時点で、胃からせりあがってくる何かがある事には気がついていた。
それでも、目だけは文字を追ってしまう。
妻の所には名前は書かれていないものの、夫の所には最近見た名前が並んでいた。
呂簿九 家達
あのコンビニ店員の名前がろぼっく、と読むなんて、こんな所で知りたくなかった。
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伊玖(プロフ) - 田中さん» ありがとうございます！やっぱり良いですよね！私も大好きです！ (11月3日 13時) (
レス) id: cfc4f23860 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 完結おめでとうございます！気持ち悪いrbrさん大好きなのでとても嬉しいです (11月1日 22時) (レス) @page10 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
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