し ページ1
「なんや最近体調悪そうやん。ちゃんと寝とる？」
やっほ、と私の前のデスクに座ったのは同期のシャオロンだ。
最初は人事部で入社したはずなのに、持ち前のコミュニケーションを使って、今では営業部でエースをしている。
私は経理部なので、彼とはあまり話さないが同じ大学から就職した者同士気がおけない存在である事には変わりない。
今日だって、営業部で作業するのが嫌になってきてこうやってサボりに来ているわけだし……。
『まぁ……ぼちぼち。最近残業多くてさ』
「はへー、珍しいやん。優等生のAが残業なんて」
優等生、とシャオロンはからかうけど別に私はそんなんじゃない。
器用貧乏と言えばいいのか。事務作業だって、営業だって、頼まれればできるだけで効率が良いわけでも、成績が良いわけでもない。
『色々あんのよ、色々』
「色々なぁ……あ、彼氏、とか」
『なわけないでしょ。独身貴族よ』
阿呆なこと言ってないで、これ届けに行ってきて、と営業部に届ける予定の書類をシャオロンに押し付けた。
「ま、そのうちいい男現れるって！」
『シャオロンに励まされるほど困ってないわ！』
しっしっ、と手を振るとシャオロンは大人しく部署から出て行った。
……危ない｡バレるところだった…。
先程までシャオロンが座っていたデスクを見て、ため息をついた。
彼が言った通り、私は最近眠れないでいる。
外に出れば感じる視線。家の中でも感じる違和感。
ストレスは蓄積すると良くない、とはよく言ったもので、最近はちょくちょく不眠に悩まされている。
シャオロンに言ったら何か解決するかもしれないし、ただ迷惑をかけるだけかもしれない。
もし後者なら、申し訳ないだけだ。
事が起こるまでは放置でいいよね。
ストーカーかも、なんて漫画の読み過ぎだろうから。
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伊玖(プロフ) - 田中さん» ありがとうございます！やっぱり良いですよね！私も大好きです！ (11月3日 13時) (
レス) id: cfc4f23860 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 完結おめでとうございます！気持ち悪いrbrさん大好きなのでとても嬉しいです (11月1日 22時) (レス) @page10 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
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