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続き ページ46

「俺としてはしっかりとこの子にも仕事を与えるつもりだ。」

「えっ?」

「えっじゃない。少しぐらいは仕事をして貰わないと俺達は良くても一般兵から不満が出る。その位ゾムも分かるだろう?」

「べっ、別にちぃたんを一般兵に知られんければ良いだけやん!!」

「…それは、この子を閉じ込めていたお前達の嫌いな“博士”と同じ事をしているんじゃないだろうか?」

その言葉にゾムはぐっと黙りこくる。

「それでだ。仕事をして貰うにしてもシャオロンの隊だとあまりにも外に露出しすぎる。コネシマの隊が前線を掻き回している横で敵の戦線を正面から切り開くのがお前の隊の役目だ。…確かに身体能力から言うとこの子に不可能な役回りではないが、目立ちすぎるのはこの子にとって良くないのではないか?」

「それは…せやけど…。ちぃたんの存在が知れたら恐らくどの国もちぃたんのことを欲しがる。裏取引で済めばええけど、渡す気ないと分かれば戦争や誘拐等待ったなしやもんな。…でも!それでも、ゾムの隊やって見つかる可能性はある。危険やん。それよりかはロボロの隊におって国内でどうこうしててくれる方が俺としては安心できるし、他国に知れ渡る心配もないんやない?」

確かに、シャオロンの言いたい事も分かるグルッペンはうっと言葉に詰まる。

「シャオロン先生の言いたい事も分かるな…。」

戦争が終わるまでにこの少女の脳に記憶媒体が埋め込まれ、それのお陰で少女の見たもの、聞いたもの、全てが記録されていることがわかっている。そして、ロボロによってそれが軍の情報部にある機密情報だけを扱っているパソコンに直結されている事も知っている。考えれば考えるほど情報系の部隊に置いておいた方がいい気がしてきた。

「でっ、でも、じゃあ、何でちぃたんの記憶をパソコンと結びつけたん?俺と一緒に出かけて情報を集める為やないん??」

流されるなと言わんばかりに首を振りながらゾムが言う。最初は暗殺の腕を買ってゾムの隊に入れたが、確かにゾムが報告するの忘れるからそのための報告手段としてゾムの隊にいた方がいいなとなったのも事実である。

ゾムとシャオロンの睨み合いが続き平行線になると思われた無言空間を破ったのは以外にもコネシマであった。

「お前は…どうしたいん?」

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ムッチャまっちゃ - 天才ですか?天才なんですか?simaさんのお話すごく面白いです! (2022年8月28日 12時) (レス) id: 41cf5c918b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» 大丈夫です!僕もナマケモノなんで!! (2022年8月21日 20時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 紲那さん» なるほど!!私ナマケモノ更新ですけど大丈夫すかね、、頑張っては見ます、、 (2022年8月21日 12時) (レス) id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» simaさん、コメントありがとうございます!募集企画っていうのは簡単に言うと、参加者を募集して合作する……みたいな企画です!めちゃくちゃ簡潔で申し訳ない…。企画できるように頑張ります! (2022年8月21日 12時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 募集企画すぐ飛んでいきやす!募集企画の意味分かんないけど((ボソッ あの、、募集企画ってどんなものか教えてください、、でもどれにしろ絶対飛びに行きます!!!! (2022年8月17日 20時) (レス) @page25 id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紲那 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月10日 23時

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