極秘管理ファイル6ーお買い物ー ページ13
今日はロボロが非番の日だった。情報を沢山扱う彼が休みを得る事ができるのは結構稀で、他国から情報を守るために日々頑張っているロボロにご褒美だと言わんばかりにゾムからAを贈呈される。
「ほんまA、嫌な事は嫌って言わなな?」
そう言いながらも嬉しそうにロボロはAの手を引いて城下町にやってきた。
街行く人達に
「兄妹見たいねー。」
言われたり、
「ありがたや…。」
と拝まれたりするのはいつもの事である。
前者に関しては身長だけ見て言ってるだろ!!とロボロの怒りを買うのであるが、まぁ、Aと兄妹と言われて悪い気がしないのも事実である。
後者は…幹部達自身が狂ってるこの国にちゃんとした国民など居るわけないのだ。驚異の総統支持率99%を誇るこの国は総統推し、もしくは幹部推しの国民がほとんどであるのだ。崇拝しててもおかしくはない。
そんな風に歩いていたロボロだったが、とある店を見て歩みが止まった。前、城下町に来た時は見たことが無い、新しい店が出来ていたのだ。
何を売っているのかと気になり中に入る。店主は奥にいるのか居らず、中の様子をじっくりと見る事が出来た。
「確か、これはひとらんの出身地の方で着られてるキモノとか言うやつやったかな。それとこれは、確か、その近くの国の伝統衣装やな。」
どうやら伝統衣装やらを中心とした服を売っている店らしかった。
「これ、Aに似合いそうやな…。…これも捨てがたいな。」
ロボロはAに似合いそうな服を手に取りAに合わせてみる。
「うん。合うな。」
その間、Aは動かずに立っているだけだった。やがて、客が入っている事に気づいたのか、店主が奥からやってくる。
「お客さん来てたんだね…ってこっ、子供?おっ、お父さんとお母さんはどうしたんだい?」
違和感。それを感じた時には既に体が動いていた。
「お前、どこの国のもんや?言うてみ?」
男の首に刃物を当てながらそう問うと男は
「なっ、何で子供が刃物持ってるんだよっ!!」
と逆上してロボロに殴りかかろうとしてきた。それをどこから近づいたのか、Aが縛り上げる。
「よくやったなぁ!ここはゴミが沢山やから後でいつもの所で甘い物食べような。」
そう言ってAの頭を撫でた後、ロボロは再び男に向き直る。
「っで?どこの国の観光客や?俺ら休みやねん。そんな手間取らせんでや?」
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ムッチャまっちゃ - 天才ですか?天才なんですか?simaさんのお話すごく面白いです! (2022年8月28日 12時) (レス) id: 41cf5c918b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» 大丈夫です!僕もナマケモノなんで!! (2022年8月21日 20時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 紲那さん» なるほど!!私ナマケモノ更新ですけど大丈夫すかね、、頑張っては見ます、、 (2022年8月21日 12時) (レス) id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - simaさん» simaさん、コメントありがとうございます!募集企画っていうのは簡単に言うと、参加者を募集して合作する……みたいな企画です!めちゃくちゃ簡潔で申し訳ない…。企画できるように頑張ります! (2022年8月21日 12時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
sima(プロフ) - 募集企画すぐ飛んでいきやす!募集企画の意味分かんないけど((ボソッ あの、、募集企画ってどんなものか教えてください、、でもどれにしろ絶対飛びに行きます!!!! (2022年8月17日 20時) (レス) @page25 id: 1f73607c6b (このIDを非表示/違反報告)
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