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続き ページ34

そっからは凄かった。

第1ペアのオスマンさんとひとらんさんはケンタウロスのような状態で帰ってくるし、

第2ペアのグルッぺンさんと部長さんは

「今回もそんななかったなぁ!!」

と笑いながら帰ってくるし、

第3ペアのしんぺい神さんとロボロくんはロボロくんがしんぺい神さんから逃げるように帰ってくるし、

第4ペアのシャオロンくんとトントンくんはスタスタと歩いているトントンくんを

「置いていかないでよぉ…」

と半泣きになりながら追いかけるシャオロンくんが居るし、

第5ペアの鬱くんとチーノくんは

「かっ、帰ってきたで…大先生!」

と言うチーノくんとくったくたになってる鬱くんが居るし、

第6ペアのエーミールくんとゾムくんは…

「ちょっと怖かったけど楽しかったな、なっ!!エミさん!!」

「そうですねぇ。結構今年は優しい方だったのでは?」

とほのぼのしていた。えっ?癒し?

それはさておき、私達の番になってしまう。

中は薄暗くていかにも肝試しって感じだった。

塩戸くんの手をぎゅっと握り、塩戸くんの半歩後ろを歩く。

「そんなくっつかなくても大丈夫ッスよ。」

と塩戸くんが笑っていたが死活問題なのだ、許して欲しい。

それでも人為的な驚かし要素に見事にハマって驚きながら最後の病室に向かう。ちゃんとルートが決められているというのは便利だなぁ。

ここで最後だと気が緩んでいた私は自分から中に入る。

そこには花瓶が置いてあってオレンジ色のガーベラが添えられていた。

『ガーベラ、綺麗だね。』

「そうっすね。…この部屋の仕組みはそれだけですかね。…じゃあ、帰りましょっか。」

そう言って塩戸くんに手を引かれた時だった。

カランカラン

そう言ってどこからともなく銀色のものが落ちた。

驚いて見ると窓の近くにメスが落ちていた。

「さすがに刃物は危ないっすよね。グルッぺンさんに言っとかないと。」

『うっ、うん。そうだね。』

私は言い様のない不安に襲われて、塩戸くんの腕に抱きついた。

何事も無く肝試しが終わった帰り、塩戸くんはグルッぺンさんに

「刃物は危ないから仕込むのやめて欲しいっす。」

と言った。

すると反応したのはゾムくんだった。

「えっ?刃物なんて仕込んでなかったで?」

それに私と塩戸くんは困惑してしまう。

「まぁ、間違いでどこかに置いてしまっていた可能性はあるから言い聞かせておく」

と言われたが、私たちの心は晴れなかった。


“君達が同じ道を辿らないように”

【番外編】海水浴→←続き



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しらたまみるるん - うおおおおおかみさくさいこういっしょうおがみます(よみにくいね⭐) (11月10日 21時) (レス) id: ef9723c520 (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - 森の民さん» 最後まで読んで下さりありがとうございます!!そう言っていただけて光栄です!! (2022年8月23日 19時) (レス) @page50 id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - うおおぉ!最後まで尊かったです!さいこうだー! (2022年8月23日 18時) (レス) @page50 id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - あずきさん» いえいえー! (2022年8月17日 21時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 紲那さん» コメ返ありがとうございます‼そうなんですね!教えていただき、ありがとうございます!!! (2022年8月17日 4時) (レス) id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紲那 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月8日 11時

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