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続き ページ46

実際、溺愛しすぎて少々めんどくさい男になっている事も自覚済みだ。

部長や大先生がA先輩に近づいて話すだけで嫉妬してしまうし、この間の海水浴でゾムさんのラッシュガード着てた時はしょうがなかった事だったとしてもゾムさんに取らないで欲しいと釘をさしてしまった。部長や大先生に関しては自業自得だと思うが、ゾムさんに関しては親切でやってくれた事だったので完全なとばっちりで本当に申し訳ないと思う。なお、ゾムさんも理解してくれてたみたいで飄々と

「ショッピくんに刺されたくはないし大先生やないんやから手は出さんよー。」

と言われた。刺しはしませんよ、ゾムさん。刺しは。


それはさておき、物思いにふけてるの不意にA先輩の頭を撫でていた手に何かが触れるのを感じた。

『塩戸くんの手、冷たくて気持ちい。』

俺の手を両手で掴んで頬に擦り寄せるA先輩はめちゃくちゃ可愛くて、この人…ホンマに…風邪治ってたら覚えてろよ…と思うのではあるが、A先輩が起きたのであれば…。

「先輩、おはようございます。お粥、ちょっと冷めちゃったんで温めて来ようと思うんですけど、手を話してもらっていいですか?」

すると、A先輩は首を横に振った。

『やだ。もうちょっと一緒にいて欲しい…。』

「可愛すぎんだろ…ホンマ風邪治ったら覚えとけよ…。」

『塩戸くん、声に出てるよ。』

思わずツッコむA先輩にしまったと思いつつ、

「…そういう事なんで風邪治ったら覚えといてください。」

と言うと、熱で赤い顔をさらに真っ赤にして

『やっ、優しめでお願いします…。』

と言った。

「…善処します。それより、早く風邪治しましょ。先輩ともっと触れ合いたいですし、辛そうなの嫌っす。」

そう言うと、渋々俺の手を離すA先輩。可愛さに悶えながらお粥を温めにキッチンの方に向かった。






「ほら、A先輩お粥ですよ。食べれますか?」

俺の声にA先輩はのそっとベッドから起き上がる。寝たからかさっきよりはマシになっているが、まだ辛そうである。

「A先輩、あーん。」

興味本位でA先輩の口にふーふーしたお粥を乗せたスプーンを運ぶと、A先輩はパクッとそのスプーンを口に入れた。

『美味しい…』

「なら良かったっす。」

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しらたまみるるん - うおおおおおかみさくさいこういっしょうおがみます(よみにくいね⭐) (11月10日 21時) (レス) id: ef9723c520 (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - 森の民さん» 最後まで読んで下さりありがとうございます!!そう言っていただけて光栄です!! (2022年8月23日 19時) (レス) @page50 id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - うおおぉ!最後まで尊かったです!さいこうだー! (2022年8月23日 18時) (レス) @page50 id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)
紲那(プロフ) - あずきさん» いえいえー! (2022年8月17日 21時) (レス) id: 280664fa32 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 紲那さん» コメ返ありがとうございます‼そうなんですね!教えていただき、ありがとうございます!!! (2022年8月17日 4時) (レス) id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紲那 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月8日 11時

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