「僕らの空は続いてる」part.2 (ページ2)

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何かがおかしい、と

そう思ってるのは俺だけじゃないはず。

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楽屋の中は異様な空気が流れていた。

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つい10分程前、苦しそうに魘されていたニノは

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今、俺の目の前で

涼しい顔をして座っていた。

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なんで？とか、

なにがあった？とか、

聞きたいことは山ほどあるけれど

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それらを全てぶつけられるほど

今の俺も、俺達も、強くない。

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和「ねえ相葉さん。それとって」

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そんななんとなく気まずい雰囲気の中で

ニノはポツリと言葉を溢して、

机の端のペットボトルを指差す。

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雅「………これでいい？」

和「ん。ありがと」

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戸惑いながら相葉くんがペットボトルを手渡すと

彼は美味しそうに一口だけ飲んで、

カバンからいつものゲーム機を出した。

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静かな空間に、

聞きなれたピコピコ音がただ響く。

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そんな姿をしばらく見つめると、

俺らもそれぞれ雑誌だったりスマホだったりに視線を落とし始めた。

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…けど、正直、まじでワケが分かんなかった。

今目の前にいるのは、

昨日までとは全く違う、いつも通りの彼の姿で。

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絶対何かあったのは確実なのに

"納得したフリ" しか出来ない俺が悔しかった。

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