【文スト】 素敵帽子の溺愛する彼女は最強無敵の電撃姫 Part2

電撃×53 ページ9

「居たよ。王子様の迎えを待つ、眠り姫様だ」

「眠り姫様、ねぇ」


「中也、ナイフ貸して」

「アァン？」

『もう取ってるやろ太宰』


「あ、バレた？」


ナイフをヒラヒラと振りながらニヤニヤ笑う



ナイフをQの首にあて、いつでも搔き切れるようにおく

「止めないの？」



「首領には生きて連れ帰れとの命だが、そいつを見てると異能で死んだ部下達の死体袋が目の前をチラつきやがる。…殺れよ」


太宰はナイフをクルクルと器用に回し振り下ろす


振り上げられたナイフはQではなく捉えて居た植物に降ろされた


「チッ、甘ぇ奴だ。そういう所にも反吐が出るぜ」

「Qが生きてる限り、万一の安全装置である私の異能が必要だ。マフィアは私を殺せなくなる。合理的判断だよ」


「どーだか」

中也はQをおんぶして階段を上っていく。


「手前その人形渡せコラ！」


「いーや、万が一の安全装置だもの！」


『中也、この任務終わったら葡萄酒飲まへん？
シャトーペトリュスの69年もの取り寄せたんや。』


「まじか！早く帰って飲むぞ」


「えー私も飲みたい」

「誰が手前にやるかよ！」


中也は勝ち誇った様な笑みで太宰を見下す


「社会不適合！」

「双黒(小)」

「誰が(小)だ！女の敵！」

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