【文スト】素敵帽子の溺愛する彼女は最強無敵の電撃姫

電撃×39 ページ41

『太宰 死歿せしむる時、汝らの凡ゆる秘匿 公にならん』


「「⁈」」


2人は目を見開いてこちらを見る


『おおかた、そんな内容の手紙を上層部に送りつけたんやろう。太宰が死んだら組織の秘密が全部バラされてまうよ、ってなぁ。それだけで幹部全員を100回は死刑にできる。五代幹部会を開くには十分な理由や。幹部会の決定以前に太宰を殺せば、罷免(ひめん)か、処刑かってなぁ。違うか？太宰』


「こりゃ参ったねぇ。」


太宰は大袈裟に両手を挙げ首を振りヤレヤレと言う。


「手前ッ！」


「流石だねぇ。A」



『あてもなぁ、2人の遊びには手を出したくはないんよ？せやけども、中也の命がかかっているなら話ば別や。』


どんどん下がって行く声のトーン


「それで？諸々のしがらみを振り切って手前を殺しても、手前は死ねて喜ぶだけ。」


「てことで、やりたきゃどうぞ？」

「…」


「ほら、早く。まーだーかーなー？」


太宰の煽りに中也ば目を鋭くし振り上げた拳を太宰の顔の横に振り下ろした。


「チッ」


踵を返し私の方に歩いてくる。


「なんだ、辞めるの？私のせいで組織を追われる中也、ってのも素敵だったのに。」

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