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58 ページ8

その日はもう夜遅くて、


今から行く、と言った私の腕を掴み


ただ首を横に振る神ちゃん




「神ちゃん、私、早く、行かんと、」


神「…駄目や、今からは危ない」


「せやけどっ、」


神「明日、朝早く行こう、な？」




神ちゃんは子供に言い聞かせるように、


優しく落ち着いた声で、私に同意を求める


それに少しためらったが素直に頷くと、


ん、と言って私の頭をポンポンとリズムよく叩き


優しく包み込んでくれる


その温もりに、ふと溢れる涙





私って、





いつからこんなに






弱くなったんだろう

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作者名：horn♪ | 作成日時：2016年9月8日 12時

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