3.すみませんだって?じゃあお詫びとしてこれやって。 ページ3
「す、すみませんっ!!おい、半田も!」
「あ、ああ、すみませんでした」
「あー、良いよ。気にしなくて....って言いたいんだけどね、流石にこれはちょっと」
とあるカフェで、コーヒーを飲みながら目の前の二人に睨みを効かす私。
因みにシャツは墨で真っ黒に染まって、洗っても洗っても落ちることはなかった。
あの頑固さと言ったらもう....あ、今は偶然持ってた体操服を着ています。
「ってか、何で道で墨撒き散らすの?悪戯しようと企んでたの?だとしたら笑えないよ」
「いっ、いや...買ったばかりの墨汁だったんだけど、ふたが思いの外固くて開かなくて....それで勢い余って、なぁ?」
「......おう」
んん?何だ今の間は。
私は思わず、眉をひそめた。
「...ふぅん。そこのイケメン君は墨汁を失った事の方が重大のようで」
「えっ、よく分かったな」
「......あの、私一応先輩なんだけど」
すると二人は声を揃えて「えっ!?」とあからさまに驚いた。
そんなに驚く?
ちょっと傷ついたけど、童顔なんだってポジティブに考えよう。
「まぁいいや...そんなことより、お詫びにこれしてよ。答え見てもいいからさ」
バンッと目の前に差し出したのは、私がするべき宿題。
「えっ、でもこれ...」
「...それが嫌ならこのシャツどうにかしてよ」
嫌な先輩だと思われるって?
良いよ、私は母から雷が落ちるくらいなら、別に嫌われても構わない。
同学年ならちょっと考えたけど、後輩だからね、うん。
二人はその後、嫌々ながらも宿題をやってくれた。
私はそれだけで大満足だったので、今回は水に流す事にした。
それが私たちの出会いでした。おしまい。
「...おい、終わり方雑過ぎだろ」
「まぁまぁ気にしないで...でもよくよく考えたらさ、私ら出会い最悪だったよね。よくここまで関係発展したわ」
「止めろ、その言い方だと誤解を生む」
「俺は買ったばかりの墨汁を失ったことの方がショックだったのを覚えてるな」
「うん、私はアンタのこと生意気な一年生だなーって思ってたのを覚えてる」
でも、まさか半田が友人の言ってた“超イケメン一年生”とは。
「ブッ、似合わねぇ...」
「あ?今何か言った?」
「いや、なんも?」
うわぁ、地獄耳。
でもま、とりあえず今は仲良くやってんだから、良しとしよう。
4.私を語る川藤くん?いいえ貶してるだけです。→←2.一話目からぶっ飛んでる?じゃ、成り行きといこうか。
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ストロベリーポッキー(プロフ) - 面白いです！更新頑張って (2016年8月28日 13時) (
レス) id: 4ec58af26d (このIDを非表示/違反報告)
神奈子 - 銀魂の作品の「え、いや何で私？」の番外編にリクエスト書いています。よかったら見てください。 (2016年8月1日 22時) (レス) id: 1035a550d0 (このIDを非表示/違反報告)
ひめゆり - 面白いです！更新頑張って下さい！(*´∇｀*) (2016年7月31日 20時) (レス) id: 679f7594a7 (このIDを非表示/違反報告)
縫月リン(プロフ) - 詩織さん» ありがとうございます!!更新頑張りますねっ! (2016年7月31日 16時) (レス) id: 60fea633a1 (このIDを非表示/違反報告)
詩織 - 面白いです！更新楽しみにしてます (2016年7月29日 15時) (レス) id: 7cff2cbe6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縫月リン | 作成日時：2016年3月19日 14時
