東海地方の能力者「オンエア」開始！！ (ページ9)

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７話ページ9

ぴちゃり。と、おでこの上に濡れたタオルを置く。

シンとした空間の中、りょうが口を開いた。

りょ「てつや、…どうしたらいいんだろ、」
りょ(こんな時にリーダーだからって頼るのはダメだと思うけど。)

てつやは、少し考えた後
こう口を開いた。

てつ「俺等に言いたくない事だったんだげ？
だから、気にしてないふうにして、言いやすい環境をつければいいと思う。」

いつの間にか一人称が、わしから俺に戻っていた。
りょうはコクンとうなづいた。

二人は起きるまでずっととしみつ達の手を握って話さなかった。

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否、虫眼鏡は起きていた。

狸寝入りを決め込んでいた虫眼鏡は、今までの事ををすべて聞いていた。

虫眼(てっちゃん……。)

しばらくすると、てつや達の規則正しい寝息が聞こえてきた。

虫眼鏡はそっと起きる。

虫眼(りょうには、後で言おっかな。
としみつには悪いけど…僕はもう我慢出来ないや。)

そう決めててつやを起こそうとした所、

りょ「なにやってるん？」

りょうが起きた。
虫眼「うっあ。、」

りょ「てつや起こすの？」

りょうはいつも通りの声音で聞いてくる。
それに虫眼鏡はコクンと頷く。

その振動で起きたのか、てつやも起きた。

てつ「虫さん？」

小さな声でそういう。
虫眼「てっちゃん、話したいことあるんだけど。いいかな。」

決心した。

てつやは幾らか驚いたようだか、りょうにアイコンタクトをし、和室の方へと虫眼鏡を連れて行った。

りょ「としみつ、安心して、俺にも話してね。
味方だから。」

とし(……………。)