東海地方の能力者「オンエア」開始！！

１１話 ページ13

てつやとりょうに抱きつかれる。

とし「っ、」
虫眼「うぇ。ちょ、濡れちゃっ！」

制しの声も聞かずにぎゅうっと抱きついてくる。
「行くな」と言ってるように。

スマホ組は「俺等が許さねぇからっ」と言っている。


てつ「あのさぁ、隠してたからってグループから外すわけねぇじゃん。」

ずびっと鼻水をすする。

りょ「としみつ。」

抱きついて離れないりょう。

とし「で、も」
りょ「でもじゃない！！、言っとくけんど
抜ける事は許さねぇげ！」

てつ「それにまだ話きいてねぇげ！！」

虫眼「でも迷惑かけちゃう。それはやだ」

いつの間にか泣いている二人、スマホ組も泣いているのだろう啜る音がした。

しば「それは、俺達が好きでやってること」

ゆめ「迷惑じゃない。」


虫眼「まだここに居ていいの？」
とし「虫さっ、」
虫眼「ねぇ、てっちゃん。」

てつ「当たり前だろ。」
りょ「としみつもだからね。」

としみつは下を向く。

虫眼(やっぱり、あの事かな。)
虫眼鏡はそう思う。

とし「俺らの過去聞いても一緒にいてくれるん？」

今にも消え入りそうな声でそういうとしみつ。
「当たり前だろ。」
四人の声が重なる。

虫眼「としみつ…」

とし「りょうが一番やかもしれんよ」

あの事かと、りょうは顔を一瞬しかめる。

りょ「大丈夫だから、」

とし「……が、…」

虫眼「としみつ？」
りょ「としみつ。」

刹那＿＿緑色の炎がとしみつを囲み。
そこから気が生えてきた。


そして、としみつを閉じ込めた。



とし「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ア"ァ"ァア"ア"ア"」



それは、初めての能力の暴走だった。

１２話→←１０話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す